12/3/2023, 2:36:39 PM
さよならは言わないで🕶
偽りなのか疑いなのか不安定な愛を確認した翌日
「ごめん、もう会えない」
いきなりそう伝えられた。朝日がまるでお前がいけないんだと責める様に私を照らす
「なんで…?」
「警察に疑われてる、君を巻き込みたくない」
「もう既に同じ穴のムジナでしょ…昨夜、愛してる言ったじゃない!!」
「申し訳ない。でも本当に君を僕がいるような暗い世界へ巻き込みたくないんだ。」
泣きそうなほど悲しい顔して、冷たく私を引き離す
「あなたが連れてきたのに、あなたが、、、」
「ボス。居場所がバレそうです」
「……もう行かないと。」
「いつか戻ってくるよね?」
床に脱ぎ捨てられたシャツを拾って彼が言った
「…誰かに関係を聞かれても知らないと言ってくれ」
「…わかった。でも…さようならは言わないで。次は私があなたを探し出すから」
「ありがとう。心から愛してる」
初めて見た彼の顔には昨日のような疑いは見えなかった。
「私も」
部屋に残ったのはバニラのようででもどこかスパイシーな彼の残り香と真っ白なシーツと私だけ。
12/2/2023, 3:37:23 PM
光と闇の狭間で🕶
「愛してる。」
その一言が私を天国にも地獄にも連れていく、
マフィアの彼に全てを捧げてもいいのか
善に生きるか悪に生きるかなんて選択なんて出来ない、なぜなら彼が私の全てだから。
「君は俺を裏切らないよね」
信用を失うのも勝ち取るのも一瞬。
「もちろん」
私の身体も心ももう全てあなたのものなのに
きっとこの質問は私を信用してないからだろう
そう考えてしまう私もあなたを信用していないのかもしれない。
白とも黒とも言えないこのグレーな世界で私たちは生きてる、
「愛してる。大丈夫だから」
「…」
何も言ってくれないのはあなたが私を信用していないから?それとも私を愛してないから?