【虹のはじまりを探して】
遠くに虹が見えた。
触れることなんてできないのはわかってる。
それでも——
虹のはじまりが知りたくて、夢中で走った。
きっと、
少し離れた場所にいる君も
この虹を見上げているのだろう。
【2度目の別れ】
君と別れるのは、これで2回目。
最初の別れのときは
思い出が毎日フラッシュバックして
眠れない夜もあった。
でも——
今回の別れは、不思議と何も感じなかった。
ただ、よりを戻したことへの後悔だけが残った。
きっと、
あのまま別れるべきだったんだと思う。
もちろん、楽しくなかったわけじゃない。
とても幸せだったし、いろんな日々があった。
もしかしたら、いつかまた
その楽しかった日々を思い出すかもしれない。
だけど——
君との幸せは
きっと、これが精一杯だったんだ。
だから、
ここじゃないどこかで
新しい幸せを見つけてほしい。
今度こそ、
一生の幸せを、つかんでほしい。
【もしも過去へと行けるなら】
もしも過去へと行けるなら
どこまで戻りたいと思うだろう
きっと、君と過ごしたあの日々まで
今なら、あのとき君が伝えたかったことが
わかる気がするから
あの日に戻って
ただ「ありがとう」って伝えたい
きっと
どこまででも過去へ行けることができても
君と出会う前には戻らない、戻りたくない
だから今日も
君と出会ったこの人生を
大切に生きていこうと思う
【またいつか】
「またいつか」は ただの別れの挨拶じゃない
お互いが掴んだ先の未来まで
お互いを忘れずにそっと胸にしまうことだと思う
だから——
またいつか会うその日まで
今日もそれぞれの場所を、
それぞれの道を
前を向いて歩いていく
それまで
「またいつか」
【星を追いかけて】
夜空を見上げると
ひとすじの星が走った
すぐに消えてしまうけど
僕は走り出していた
行くあてもないままに
もう一度 空を見上げても
あの星は 二度と現れない
まるで、もう会えない君のように
そう思いながら
再び 帰路についた