夕暮れ
隣をみれば
その顔に差すあかいろの
何と美しいことよ
目に焼き付けたいから
月が昇るまでの刹那
どうか、それまで、
こちらは向かないでいて
魔法の手芸屋さんにて
こちらは夢のハギレ売り場
色とりどり、素材もいろいろ
見ているだけで時が経つのを忘れてしまいそうです。
あれも素敵、これも気に入った!
好きなもの、まとめて一緒にくださいな!
全部つなげたら大きな地図になるかしら?
それとも素敵なパッチワークのブランケット?
丈夫なものは空飛ぶ凧になるかもね
ひとつひとつ手に取って眺めてみると、どれもキラキラ輝いて、魔法の力が宿っています。
これだけあれば、形を変えるだけで、なんだってできるわ!思い浮かべるだけでドキドキしちゃう!
なんだか、いい予感がする!
そんな時は、
さっと靄が晴れたように道が見えて
キラリとした光を辿っていくと
思ったとおりの景色が広がっていて
少しだけ魔法使い気分になったりして
春の風は心が踊る
桜の舞い散る様が素敵で
思わず嬉しくなってしまって
夏の風は少しドキドキ
台風前夜、吹き抜けたら入道雲
涼やかな風鈴の音色も汗ばんだ身体に心地よくて
秋の風は名残惜しい
長い冬を感じさせるから
地面でまわる落ち葉をもっと見ていたくて
冬の風は少し苦手
寒くて、ちょっぴり寂しくなるから
だけど、時折、何もかもを吹き飛ばす風が吹く
もやもや熱が籠った身体がすっきりして
酸素が頭のてっぺんから足の先までめぐっていく
何を考えていたんだっけ?
眠りから目が覚めたようにハッとして
また歩き出したら曇り空も明るく見えるような気がして
春がやっぱり待ち遠しいけれど、冬の風も悪くないかも
ランタンに火を灯すように
ふと記憶が蘇ることがある
懐かしい幸せな記憶も
悲しい気持ちの記憶もあったりして
そんな記憶は吹き消してしまえばいいね
幸せな気持ちだけを手に取って
冷え切って凍えそうなら
ほら、このランタンを貸してあげる
温まってきたでしょう
そしたらね、素敵な思い出作っていこうよ