みんな雨ってイヤな顔するけど
私には秘密兵器がある
これを手に入れてから
どんな雨だって
すごく楽しみになった

私の傘
外側から見ると
何の変哲もない水色の無地傘なんだけど
内側には
晴れ渡った青空と白い雲が
一面にプリントされていて
傘を広げるたびに
眩しい青空が広がるんだ
いいでしょ？？？

だから
どんなにどんより曇った
土砂降りの日でも
私の頭上は日本晴れ
それだけでもう
ハッピーになれるんだ

急な雨にかこつけて
さぼってたんだ
焙煎したてのコーヒーに
食べたかったケーキ食べて

つま先は濡れて冷たいけど
巻いた髪もぐしゃぐしゃだけど
久しぶりに
立ち止まった気がする
深呼吸

目の前のガラスを打つ雨が
だんだん弱まって
太陽の光が差し始めたら
充電タイムも終了
もとの流れへまた帰る

勝ち負けなんて
こだわればこだわるほど
負けちゃう気がするのは
気のせい？？？

終わったみたいに見えるけど
それは
一節が終わっただけ
もしかすると
一項かも
今度こそ終わった
と思っても
たかだか一章の終わり
そして
一部二部三部…

続くんだ
ずっと

僕らが紡ぐのは
小さくて短い物語だけど
それが無数に集まって
大きくて長い物語を織り成していく

果てしない
宇宙の物語

我が家の軒下出身の
ツバメの家族
電線に並んで
今年もお別れの挨拶

みんな元気でね
来年また来て
待ってるよ