るろ

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4/12/2023, 2:29:13 PM

遠くの空へ、遠くの空へ。
ああ、私が見つめる空の先に、あなたはいるのだろうか。
あなたが見つめるその空の先に、私がいるのだろうか。
あなたの見つめるその空は、快晴か、黒く澱んでいるのか、赤く燃えているのか、満天の星空か。
遠くにいる名も知らぬあなたに私は尋ねる。
あなたに馳せたこの想いと私に馳せたあなたの想いが重なるとすれば、それはなんとおかしなことだろう。
遠くの空で、私たちは繋がっている。

遠くの空へ

4/11/2023, 10:22:00 AM


掴んでは離れ、掴んでは離れ、「それ」はまるで手からこぼれ落ちる雫のように、形を持とうとしない。
私は脳内で、咥内で、あるいは手で「それ」の形を生み出そうとする。
しかし、「それ」はそれらの動きをすべて阻み、私は「それ」に翻弄されるのであった。
「それ」が形を持たぬ間、私は永遠に「それ」に振り回され続ける。
私は「それ」を生み出す親でありながら、まだ命を持たぬはずのその子に手を焼いてしまう。


言葉にできない