プレゼントを
もらえた日は
眠れずにいた
特別でも
何でもないのに
突然
はいプレゼントと渡され
中身を開けてみると
それは
わたしが買おうかと
ずっとずっと
迷いに迷っていたお品
ほぼ毎日
お店の前の
ショーウィンドウに
飾られた商品が
限定3セット
しばらくすると
限定2セット
そして
最後の限定1セットになった
ずっと悩んでいる
もうそろそろ買わないと
誰かに買われてしまう
そう考えているうちに
ついに
限定商品は
なくなってしまった
やっぱり買って
おけば良かったと
激しく後悔した
もうため息ばかり
限定商品がなくなっても
またお店のショーウィンドウを見ている
もうあの商品は
手に入ることはないんだね
寂しい思いをしていると
店内から店員さんが
わたしに声をかけてきた
いつもあなたが
見て悩んでいる商品ですが
実はちゃんと取ってありますと
衝撃的発言があった
いつかきっと買ってくださると
信じていましたからねと
店員さんは嬉しそうに話をしてくれる
わたしは
子供のように
大喜びで
本日にありがとうございますと
お礼を何度もした
まるでそれは
店員さんからのプレゼントみたいに
わたしは幸せそうに
抱きしめながら
その余韻が
今でも忘れてはいない
ゆずの香りはまさに
アロマのように癒やされる
疲れたとき
嫌なことがあったとき
ゆずの香りに包まれながら
気持ちが落ち着いてゆく
わたしには
ゆずちゃんという
仲のよいお友達がいたの
ゆずちゃんは
いつも
ゆずの香りがして好き♡
優しいから
親切だから
わたしは
ゆずちゃんのことが大好き♡
ゆずちゃんとゆず湯に入ったとき
ゆずちゃんがなんと
美女のように
とても美しく見えたの
きっと
大人になれば
美人になって
素敵な女性に
なれること間違えないね
ゆずの香りを
ずっと嗅いでいたい
そのまま
なんだか食べたくなって
もう我慢ができなくて
みかんをたくさん食べた♡
大空へ
わたしは鳥になれて
いつか飛び立つことが
できるのなら
どんなに
夢のあることなんだろう
空を自由に飛んでみたい
それは
小さな頃の夢
鳥は空が飛べて
しかも
好きな場所へ一瞬にして行ける
なんと羨ましんだ
夢の中では
空を飛んでいた姿に
なんてとても
気持ちがいいのだろう
体中がすべて軽くなり
飛びスピードさえも
かなり早く
移動することができる優れもの
大空はずっと
どこまでも
果てしなく続いてゆく
終わりのない夢
夢は現実になり
わたしは
生まれ変われるのなら
鳥になりたい
喫茶店のドアを開けると
カランコロン♪カランコロン♪と
ドアベルが鳴る
カランコロン♪という
響き渡る店内
そして
店内に流れるBGMが
ひとつに重なり合うことで
心の中にある懐かしさに
本日もまた店内へ
吸い込まれるように来店する
モーニングセットは
わたしはいつも
ブレンドコーヒーを飲む
そして
サンドウィッチを注文
朝日が差し込む
温かみのある店内で
わずかな時間だが
ゆっくりと過ごしている
女性のマスターは
とても気さくなひとで
話しやすく
まるで
わたしの
姉のような存在
だから
この喫茶店は
自宅みたいに心地よい
いつしか
わたしは
ここの常連になり
わたしが来たという合図は
ドアベルだ
ドアを3回開け閉めすることで
カランコロン♪が3回響く
それが合図にすることにした
そうすることにより
わたしが
来店したとわかるようになっている
そして
カランコロン♪のドアベルが
大好きなこと
もうこの喫茶店も
かなり年期が入っており
カランコロン♪も
錆びついているまま
まだ現役だ
それでも
わたしは
毎日のようにドアベルを見守り
ドアを開ければカランコロン♪と
なるのも楽しみのひとつとなっている
寂しさを
心のずっと奥まで
埋めてほしい
寂しさを楽しさに変えて
わたしを
思いきり楽しませてほしい
もう泣きそうだよ
すでに涙は溜まっている
寂しさを
いつも隠していた
堂々とわたしは
明るく振る舞いを見せて
わたしの弱みを知られたくない
本当は
いっぱい甘えたい
猫のように
にゃんにゃんと
かわいい声で鳴きながら
いっぱいなでなでしてもらいたい
心が癒やされる
寂しさが
少しずつ消えてゆく
まだ寂しさをさらに
ロールケーキみたいに
優しく包んでくれるならば
恋に安心感が生まれる
寂しさを
完璧に忘れたくはない
寂しさという
悪魔を倒し
平和で明るい希望の光が
わたしを照らしてくれる
ずっと遥か
長きに渡り
恋はめでたく
素敵な時間の
はじまりの合図を迎えた