仲間4人で
バンドしたあの頃
プロになりたいと
必死な想いで夢を目指した
わたしは
ボーカルとして
歌い続けた
作詞を手掛け
作曲は
わたしの友人のひとりに
担当をお願いをした
普段は
スタジオを借りて
練習に励む日々を過ごし
みんなは
社会人として
忙しい中で
練習を続ける毎日
社会人バンドとして
活動し
土日休みには
定期的に
小さなライブ会場で
披露していた
お客様の入りは
それほどではなく
それでもわたしたちは
バンドを続ける
将来
バンドで成功し
メジャーデビューができて
夢を掴む
そんな
シンデレラストーリーみたいに
憧れていた
しかしながら
やはり現実では
厳しい
上には上がいる
わたしたちとは
遥かに凄腕のバンドがいる
ボーカルの歌声も良い
メロディも万人受けをする
すべてが完璧と言えるほど
素晴らしい
そんなバンドを
見せつけられると
一気に勝負が
ついたかのような気分になる
さすがにわたしたちは
ここまでなのか
せっかく命を賭けたかのように
一生懸命に目指してきたバンドは
すべてが
水の泡となり崩壊してしまうのか
やるだけやろう
わたしたちの実力は
こんなものじゃない
目を閉じてあの頃のわたしは・・・
はじめは
バンドを組んで楽しかった日々
春も夏も秋も冬も
一生懸命にやった日々
初心に戻ればきっと
気持ちは変えられる
あれから時間は
すごくかかってしまったけど
なんとか
プロデビューすることができた
プロデビューしても
なかなか花は咲くことはなかった
それでも
たとえいつか
バンドが解散しても
仲間とは心の絆がある限り
解散することは
永遠にはないから
手を繋いで
ずっとずっと
これからも
人生の最期のときまで離さない
はじめて手を
繋いだ感触でも
うれしくて
うれしすぎて
どうしてこんなに
心が優しくなっていくんだろう
なんでも言葉にしてしまいそうで
気持ちが高ぶりすぎて
好き♡という言葉以上に
幸せが導いてくれた
手を握り返す
まるで
おにぎりを
握っているみたいに
心がぽかぽかと
温かくなってゆく姿に
わたしは何よりも新鮮だった
春も夏も秋も冬も
巡り巡る季節の中で
あと何回くらい
ふたりで手を
繋ぐことができるのだろうか?
手を繋ぎ
ずっとずっと歩いてゆく
たとえ
歳をとっても
手の甲にシワになっても
あなたという
ハンドクリームで
わたしの手を綺麗に美しく
清らかな手に修復してくれる
最期まで大切にするから
命のように誓うよ
これからも
きちんとケアして
いつまでも
愛するひとの手を支えていきたい
ありがとう、ごめんねって
わたしは結構
優柔不断で
なかなか決められない
きみと彼氏として
迎え入れていいのか
時間がかかって
きみを長い間
待たせてしまって
きみはわたしを
彼女にしたいと
強く要求したんだよね
わたしのせいで
嫌な思いをさせてしまったよね
Aの商品とBの商品があったら
どちらか片方を
選ばないといけないことで
あまりに時間がかかりすぎたり
AのランチとBのランチを選ぶにしろ
迷ってしまって
同じものを注文してしまい
迷惑をかけてしまう
わたしは
すぐに決められない性格だから
誰かに頼ってしまって
自分自身では
そのときの乗りで
購入してしまうのが
多い気がする
優柔不断なわたしって
やっぱり嫌だよね
はっきりしなくて
性格がだらしないとか
きみから言われたら
わたしは
もしかしたら
別れてほしいとか言われたら
すごくショックすぎるよ
きみは優しいから
そんなわたしの優柔不断な性格も
知っているから
大丈夫だよ
迷ったら
一緒に考えよう
時間かかってもいいし
慎重に選ぶ楽しさだってあるんだから
後悔がないのが一番だと
逆に励まされた気がする
こんなわたしだけど
これからもよろしくね
大好きだよ♡
いつも
ありがとう、ごめんね
部屋の片隅で
たくさんの
推しのグッズを
大量にコレクションをし
収集しながら
物があふれすぎて
散乱している
なかなか
片付けられなくて
部屋中が
大変な状態になっている
なんて素敵なんだろう♡
まるでわたしは
お姫様みたいな気分で
推し様は
まさにわたしの王子様
わたしを迎えに来て♡
毎日のように
妄想世界に閉じ込められながら
幸せなひとときを楽しんでいる♡
わたしは新作が出ると
すぐに購入する癖があって
誰よりも早く手に入れて
SNSやインスタグラム
YouTubeなどにアップして
みんなに商品紹介をしている
わたしはやっぱり
愛する推しの為なら
貯金をはたいてまで
コレクション命とも呼ばれ
収集に余念がない
わたしの愛する推し様に
ぜひわたしはお会いしてみたいと
いつも思っている
ライブでは会えるけど
それじゃないの
ふたりきりで会いたい♡
夢のまた夢だから
それは仕方のないこと
それでも
わたしは
望みは捨ててはいない
本当のことを言うとね
推し様は
みんなの推し様
わたしだけの推し様は
なれないんだよね
みんなだって
推し様を愛している
ひとりの推し様を
全国いや世界中の
女の子たちが愛しているから
だからね
みんなで
ひとりの男性としての推し様を
愛し合いましょう
きっとね
推し様はこの世の中には
たくさんいる
わたしは
いつかきっと
たったひとりの
素敵な推し様を好きになって
愛したいと心の中に誓った
わたしは鉄棒の
逆上がりができなかった
体育の時間で
鉄棒の逆上がりをやっても
絶対できずに
練習をしても
なかなか
コツをつかめずに悩んでいた
わたしは
逆上がりができるまで
ひとりで
放課後残って
逆上がりを練習していた
何度も何回も
コツを掴むまで
練習している
練習する理由は
今日から三日後に
逆上がりのテストがあって
合格しなければいけない
練習をしていると
わたしと同じ
クラスの男の子が
わたしの前に現れて
声をかけてくれた
なんとなくだけど
きっと遠くから見ていた気がして
少し意識していた
その男の子は
鉄棒がすごく上手で
綺麗に回ることができて
まるで体操選手みたいな見えた
まずわたしは普段どおりに
逆上がりをやって見せる
しかし
その男の子は
やり方が全然違うと
指摘をしてきた
これでは回りきれずにダメだと
これからコツを教えてもらう
手の持ち方から
体の使い方
回りからの途中までの動作など
色々と教えてもらい
暗くなるまで練習をした
手に豆ができてしまって痛かった
それでも
必死になって
わたしを教えてくれる男の子
わたしは
きみからのプライドを強く感じた
あれからかなりの
練習を重ねた結果
わたしはついに
コツを掴むことができて
逆上がりが完璧にできるようになった
それだけではなかった
驚いたことに
なんと
きみと同じように
綺麗に回ることができた♡♡♡
逆上がりのテストのときに
それを披露したとき
クラスのみんなから好評がよく
先生からも褒められた
すべては
きみのおかげだよ
本当にありがとう♡♡
それから
わたしは
鉄棒が大好きになって
わたしは将来
体操選手を目指したくなった