愛花

Open App

仲間4人で
バンドしたあの頃
プロになりたいと
必死な想いで夢を目指した

わたしは
ボーカルとして
歌い続けた
作詞を手掛け
作曲は
わたしの友人のひとりに
担当をお願いをした

普段は
スタジオを借りて
練習に励む日々を過ごし

みんなは
社会人として
忙しい中で
練習を続ける毎日

社会人バンドとして
活動し
土日休みには
定期的に
小さなライブ会場で
披露していた

お客様の入りは
それほどではなく
それでもわたしたちは
バンドを続ける

将来
バンドで成功し
メジャーデビューができて
夢を掴む
そんな
シンデレラストーリーみたいに
憧れていた

しかしながら
やはり現実では
厳しい
上には上がいる

わたしたちとは
遥かに凄腕のバンドがいる

ボーカルの歌声も良い
メロディも万人受けをする
すべてが完璧と言えるほど
素晴らしい

そんなバンドを
見せつけられると
一気に勝負が
ついたかのような気分になる

さすがにわたしたちは
ここまでなのか
せっかく命を賭けたかのように
一生懸命に目指してきたバンドは
すべてが
水の泡となり崩壊してしまうのか
やるだけやろう
わたしたちの実力は
こんなものじゃない

目を閉じてあの頃のわたしは・・・

はじめは
バンドを組んで楽しかった日々
春も夏も秋も冬も
一生懸命にやった日々
初心に戻ればきっと
気持ちは変えられる

あれから時間は
すごくかかってしまったけど
なんとか
プロデビューすることができた

プロデビューしても
なかなか花は咲くことはなかった

それでも
たとえいつか
バンドが解散しても
仲間とは心の絆がある限り
解散することは
永遠にはないから

































12/10/2024, 12:31:50 PM