"1件のLINE"
昨日、別の高校に行っていた中学の親友からLINEが一件入っていた。
『お前さえいなくなればみんな幸せ』
自分の目を疑った。
これは私に向かってだろうか?
なんで?急に?私何かした?
一週間も考えた。
親友とは家族よりも長い時間一緒に過ごした。
ずっと私に不満があったということなのだろうか?
勇気を出して、聞いてみた。
『私、何かしちゃったかな?』
1時間後、
『ごめん!送り先間違えてた!』
と来た。
安心した。
が、この文章を誰に送ろうとしたのか、
怖くて聞くことができなかった。
"私の当たり前"
朝決まった時間に起きて、毎日同じ朝ごはんを食べる
学校に行ってクラスメートと話して、帰ってきたら家族とたわいもない話をして、決まった時間に寝る
これが私の何も変わらない毎日
でも、これって奇跡だと思う
毎日同じことができている
日々刻々と時間が進んでいる中で、変化に惑わされることなく生活を営んでいる
私はこの当たり前の毎日が幸せだ
だから、この貴重な時間を大切に過ごしていきたい
貴方の当たり前は幸せですか。
"街の明かり"
月の明かりが街を照らす
もう誰もいない街を白く照らす
ひとりぼっちになった私にも白い光が降り注ぐ
一か月前までは活気があった街に孤独だけが残った
この街で戦争が起こった
誰も止めようとしなかった
街の明かりは消えた
ひとりぼっち
月の光の下で、小さな芽が出てた
ぼろぼろになった私の家の前に
月の光に照らされて、私は1人旅に出る
"日差し"
温かい日差しが私の頭を照らす
窓を開けると入ってくる光はまるで私を外の世界へと誘っているよう
昔みたいに鳥のさえずりを聞きながら花畑で寝転がりたいな
もうどんな感じだったか忘れちゃったけど。
天使でも神でも女神でも連れてってくんないかな
いつからだっけ?ここに閉じ込められたのは
鉄格子の窓から見える景色の中に飛び込みたい
あの鳥のように自由に飛んでいけたらな
ああ、自由になりたい
“1年後”
初めて会った時の印象は、チャラいな、こいつ、
だった。
何をするにもすぐちょっかいをかけてくる。
ノートに落書きしてくるし、
好きなタイプは?とか聞いてくるし、
全くチャラくない人ね、君はダメ、
昼休みに寝てたら起こされるし、
移動教室の時も追いかけてくる、ひっつき虫かよ、
そんなこんなで半年が過ぎた。
ある日、あいつが私に向かってこう言った。
『俺、半年間転校するんだ。』
家に帰ってから涙が止まらなくなった。
いつの間にかあいつを好きになっていた。
好きになるって自覚がないんだと初めて気づいた。
あいつが戻ってきたら告白しようと決めた。
半年後、
あいつが戻ってきた。
でも、あいつじゃなかった。
髪は短く整えられ、チャラさが1ミリも残っていなかった。
あいつは私が話した好きなタイプを覚えていた。
嬉しさで泣いたわたしを抱きしめて、あいつは言った、
『好きだよ。』