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11/22/2024, 11:42:18 AM

俺の名前は竹中颯太。現在、2児の父親だ。
上の子は女の子でもう小1になる。
下の子は男の子で、5歳だ。
そんな俺だが、2日後、なんと結婚記念日だ。

結婚したのは、もう6年も前になるのか……

と考えていると、妻の紗由莉に話しかけられた。


「ねぇ、2日後、結婚記念日ね。今年は何しようかしら?」

「今年は子供達も一緒に何かするのはどう?」

「いいわね、2人とも、何したい?」

「ぼく、ゆうえんちにいきたい!」

「わたしも!」

「遊園地か…懐かしいな笑」

「私達もよく行ったわね笑」

「よし、行くか!」


そうして、俺達は遊園地に行くことになった。

当日。



「おとうさん、ぼく、あれのりたい!」

「あ、観覧車…!」

「わたしものりたい!」


そして、今に至る。



最後に観覧車に乗ったのは、


6年前の妻と結婚前のデートだった。


俺はここで告白したんだ。





「ぼく、しょうらいおねえちゃんとけっこんする!」




「え……?」



「あら……!」



「なにいってるの!きょうだいはけっこんできないんだよ!」



「え……そんな…」








6年前の今日、ここでひとつの夫婦が誕生日した。


そして、6年後の今日。





子供が増え、楽しく会話をする家庭が誕生した。

11/21/2024, 9:42:33 AM

「きょうだいのたからもの」

1ねん2くみ はるのかなと

ぼくには、たいせつなたからものがあります。
それは、ぼくがいつももっている、このえんぴつです。
このえんぴつは、におにいちゃんがくれたものです。
おにいちゃんが
「これは、おばあちゃんからもらったたいせつなえんぴつだから、ずっとたいせつにもってたんだ。これ、あげる」
といって、ぼくにくれました。
そのあと、ぼくとおとうさんとおかあさんが帰ったあと、おにいちゃんはなくなってしまいました。
もしもおにいちゃんがこのえんぴつをくれなかったら、ぼくはおにいちゃんからもらうものがなかったことになります。
なので、このえんぴつは、ぼくにとってさいこうのおにいちゃんからもらった、さいこうのたからものです。
これからも、このえんぴつを、たいせつにしていきたいです。
そして、ぼくもおにいちゃんみたいに、これからうまれてくるいもうとが、いちねんせいになったら
「これは、きょうだいのたいせつなもの」
とおしえて、たくしたいとおもいます。




「きょうだいのたからもの」

11/19/2024, 9:34:30 AM

「あ……もう25か…」





小学生してるって思ってたらいつの間にか中学生になってて、中学生してるって思ってたらいつの間にか高校生になってた。
そして、高校生してるって思ってたら、いつの間にか25歳になっていた。

俺はこの歳になってようやく、時の流れが早いことに気がついた。
小学生の時は、明日が早く来ないかなとか、夏休みまだかなとか思ってたのに、今ではもう明日だ、夏休みなんてない、と思ぅようになった。
もし俺に子供が出来たら、
想い出は大切なんだ。
って教えたい。まぁ、彼女すらいないけど…笑

そんな俺にも、たくさんの想い出がある。
その想い出をどうやってしまっていくかが大切だ。

ちゃんとしまえてないと、覚えている想い出はほんのちょっとだけになってしまう。


俺は






ちゃんとしまえているようだ。

11/14/2024, 12:59:53 PM

春、夏が通り過ぎて、あっという間に秋が来た。
ついこの間高校に入学したばかりだと思っていたけど、もう秋になっていたなんて、季節の流れは早いものだ。
高校に入学して、キラキラな青春を送ると決めていたのに、現実はテストや授業や課題で大忙しで、全然青春なんかない。

青春なんかないんだ。現実はそんなに甘くない。

自転車で高校に向かう。
秋風が吹いて、少しだけ寒い。




「大陽くん」




青空の下でなびく黒髪がとても綺麗な、そんなクラスメイトに声をかけられた。
僕は自転車、彼女は歩き、僕は彼女が居るところまで行き、話を聞こうと思った。


「私、太陽くんのことが好きなの。付き合ってほしくて……」





思いもよらぬ言葉に、僕は固まってしまった。
僕も彼女のことが好きだからだ。





「僕も、好きだったよ。君のこと。」







少し冷たい秋風が吹く、青空の下で




1つのカップルが誕生した