NoName

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6/3/2024, 10:27:18 AM

たぶんお互いに向けているものは同じ温度だと感じる。だからどうということはない、時々じめっとした空気になると何もかも投げ出したくなる程度だ。こういう時代でなければ、立場が違えば、そうなることもあったと思う。言葉なんて意味がないと分かっているが関係に名前がつけばたちどころにそれは駄目なことだと立ち行かなくなる。お前らはどうなってんだ、野暮なやつがきいてくるが、どうもなりはしない。なんでもない関係だから共にいられる、口に出したら終わる。それだけなのだ。

失恋

6/2/2024, 1:18:53 PM

無理がある。はじまりからして、あいつの思い、お前の背負うもの、俺のできること。ひとつひとつががんじがらめで、前にも後ろにもどこにもいけない。それでもふと見せる顔に、声に出さない気持ちが見え隠れして、俺の都合の良い妄想か、そういえるほど俺はほしがっているのか?わからない、わからないが、またいつもの場所で会えるのを待っている。

正直

6/2/2024, 4:49:11 AM

最近、時々、布団に潜り込んでくることがある。不用心じゃないか。そう言うと、それなら君がこっちにきてよ。という。それは、そうなんだが、それができたら苦労はしない。いや、苦労というか、悩んでいないというか。たまにはいいでしょ、いつどうなるかわからないのだから。そうして共に過ごす夜は、なにをするでもなく、肌寒さを誤魔化すように、少し触れた体温にぼんやりと浮かび上がってくる感情と睡魔がとけこんでいく。年上の矜持もなんのその、先に寝て後に起きるのは俺だが、あいつにとって意味があるのなら多少の醜聞はどうでもいいと思う。

梅雨