「つまらないことでも」
これ読んでるよね。
読んじゃってるよね。
私頑張ったんだ。
負けたくなくて頑張ったんだ。
でもね、ダメだったみたい。
だから、あなたに伝えたいこと全部書くね。
私は臆病な人間。
失敗が怖かった。
成功できないことが恐ろしかった。
そんな私とは裏腹にあなたは
なんにでも挑戦する人。
失敗を恐れずに突き進む人。
私はそんなあなたが羨ましかった。
そんなあなたに私は引かれた。
あなたに声をかけるのさえ緊張したな。
あなたの手を握るのは
心臓が止まりそうだった。
そんな私に呆れず
手を取り話しかけてくれたのは嬉しかった。
いっぱいごめんねを言ってしまった。
いっぱいありがとうを伝えたかった。
もっと話したかった。
もっと手を繋ぎたかった。
あなたは私を変えてくれた。
あなたのおかげで変わることが出来た。
あなたのことはこれからも見守っています。
こんな私を好きになってくれてありがとう
私のために泣いてくれてありがとう
私のために怒ってくれてありがとう
たまには自分のことも考えてよね
あなたの事が好きです大好きです
今まで本当にありがとう
楽しかったよ
「澄んだ瞳」
あなたの目には何が写ってるの?
私じゃない誰かを見ているの?
私の目にはあなたしか見えない
忘れるべきなのに
思いは増すばかり
忘れようと思う度に
あなたを強く思ってしまう
どうして離れてしまったの?
私を守るんじゃなかったの?
信じた私が馬鹿なの?
初めてデートをしたあの日
初めて手を繋いでくれたあの遊園地
初めてキスをしたあの公園
全てが嘘だったの?
ダメなの
あなたの事を忘れられないの
辛い
辛い
辛いの
私の横はあなたのために空いてるよ
あなたの横には別な子がいるんだね
嘘つき
私、守って貰えてないよ
私、貴方のそんな顔見たことないよ
あなたの目はそんなにも輝けたのね
澄んだ瞳を濁らせてしまったのね
でも、でも、そうだとしても、
涙が止まらないよ
泣いても泣いても
溢れて溢れて
誰か受け止めてよ
この悲しみを理解してよ
ひとりじゃ押しつぶされてしまうよ
こんなの耐えられないよ
心が、瞳が、
濁っていく
暗く、暗く
濁っていく
誰か見つけてよ
「私だけ」
面白い話思いつかないから
自作のことわざ
「寝起きの汗」
どんなに寝る前に汗を流し
扇風機やエアコンで涼しくしても
朝起きたら必ず汗をかいている
汗がなくても皮脂は分泌されている
つまり、どんなに手を尽くしても
救えないものがあるという意だ
「手を取り合って」
「少しは反省して出てきたか?」
刑務所ですごした10年間
お前たちに会えるように頑張った
こんな俺が親父でほんとすまんね
悲しませないと神に誓うね
そういや母ちゃんどうしてる?
やっぱり男作ってる?
「母ちゃんずっとあんたを待ってた
あんたの為に美味いもんつくるって
張り切って買い出しでかけてた」
そんなこと言われたら涙が出る
だけどあいつはTwenty Four Seven
体壊さないように頑張ってくれ
お前を支えると改めて誓うよ
答えを与えると諦めてしまうよ
俺の人生は俺が見つめ直す
お前たちは俺を信じていてくれ
風当たりの悪い通学路
犯罪者の子供と言われてる
そんなこと気にしない子供に惚れる
言わせとけばいいとか
我が子ながら恐ろしい
父さんは心配しなくていいとか
俺に似たのか凄く逞しい
これなら不安はひとつも無い
俺は俺に集中して問題ない
頼りになる家族が
手を取り合ってる
父親は家族を支えるが
家族もまた父親を支えている
たった10年目離した隙に
そんな関係が築かれている
「1件のLINE」
、、、ごめんね、、
僕は頑張った
頑張って彼女を助けようとした
虐められている彼女を助けたかった
先生に相談、
イジメっ子を叱る、
色々なことをした
でも助けられなかった
いじめっ子は所詮いじめっ子
いじめることが唯一の楽しみだから
その楽しみを自分から手放すわけが無い
暇になってしまうから
その日も彼女のために頑張る決めていた
1件の通知が届いていた
彼女からのものだった
「ごめんね」
一言だけポツリと呟かれていた
僕はすぐ電話した
でも出なかった
心配になり彼女の家に行った
母親が出た
「あの子ならもう出かけたよ」
詳しい時間を聞くと
僕にLINEを送った30分前に
家を出ていることがわかった
探したひたすら探した
町中を走り
聞き込みもした
頼れる人なんていない
僕が見つけてあげなければ、
「本日○○駅に女性が飛び込み亡くなりました。」
電気屋のテレビから聞こえてきたその音声に
僕は背筋が凍る思いと今までにない吐き気が襲った
駅に駆けつけると遺体が救急車で運ばれる所だった
かすかに見えたその手には
僕が上げたブレスレットが着いていた
遠分の記憶は無い
葬式に出た記憶はある
誰かと話した記憶も泣いた記憶もなかった
ただただ何も無い記憶だけがあった
少しだった学校でのこと
いじめっ子が話しかけてきた
「あの子死んじゃったんだね。私たち仲良かったからとても辛いわ。だから、あなたの気持ちよく分かる。仲良くしてたものね。」
何を言っているのか分からなかった。
彼女が死んだのはこいつらのせいなのに、、
続けて笑いながら言った
「あの子は面白い子だったから楽しかったのに」
それを聞いた僕の腕はそいつの首に伸びていた
目の前のそいつは泡をはいている
何も感じなかった
みんなが止めに来ているのは感じた
「彼女が虐められていて誰も止めないのに
僕のことは止めるんだね
なら僕は辞めない」
心の中でそう強く思った
そいつは動かなくなった
「ボサッ」