「星を追いかけて」
僕の中には輝く星空がある
それは今までに出会った人達だ
お父さんお母さん
親友も負けじと輝いている
一人一人の輝きは薄いけど
みんながいるから空は明るい
みんな活躍した
みんなかっこいい人だった
僕はそんな彼らの背中を追う
「夏」
あんたが居なくなって1年も経っていないんだな
ただでさえ限界の俺らが
とどめ刺されそうだよ
あんたがいなくなって3年程度かな
カウントはしてないよ
けど忘てたこともない
あんたがいなくなって4年
あんたはしっかり数えてる
忘れたいとさえ思ったさ
あんたは5年前
最初の印象は怖い人
でもすごく優しい人だった
あんたは6年前かな
記憶の中のあんたはよく笑っている
のくせして頑固者だったな
あんたは8年前か
よく笑ってくれたし怒ってくれた
最後はあまり余裕なさそうだったな
あんたら聞いてくれよ
友達は大切な人を無くしたことがなかったり
最近祖母が亡くなったという人だったり
この歳でこんなに経験してるのは俺だけだったよ
人だけじゃない
ペットも大切な家族出会ったり友達であったり
代わりが効かない大事な理解者だった
どんどんそっちに行っている
もう少し連れてくのゆっくりで頼むよ
みんな教わりたいことも聞きたいことも話したいことも
まだまだあるんだ
そっちが賑わうのはいいんだけど
こっちが寂しいよ
あんたらのこと考えながら
今の俺を伝えながら
俺は1人煙を吹いてるよ
線香じゃないけど
あんたらに届くように
毎日煙炊いてるよ
「マグカップ」
振る舞い方は気をつけた方がいい
誰に見られているか分からない
気にしないならそれでいい
何があっても自己責任
逆もまた然り
他人の行動は見ておいた方がいい
何をされるか分からない
気にしないならそれでいい
何があっても自己責任
死者に口出しはできないのだから
「雨音に包まれて」
なんで助けてもらうことしか考えないの
なんで自分で今の環境を変えようと思わないの
僕は助けない
僕は導かない
僕が何かしら力を貸したら
君が失った時僕のせいにするでしょ
あの時は助けてくれたのにとか
最初から助けないでとか
結果は分からないとは言うけど
君のは分かる
失敗するし失う
好きなだけ泣けばいい
他の音が聞こえなくなるくらい
他のものが見えなくなるくらい
それでも僕は
関与しない
「そっと包み込んで」
いくつになっても男はガキなんだ
無邪気にはしゃぐのが好きだし
冒険とか憧れる
馬鹿やってたいし
母ちゃんには頭上がんない
男は見た目以上に弱かったりする
心が折れたり
鬱になったり
笑っていても心は泣いていたりする
好きなやつができた時
男は誰よりも頼りになろうとする
緊張もしている
結婚すれば男は顔つきが変わる
でもよく見てやってくれ
本当に好きな女には
目を見ることも緊張するんだ
よく見てやってくれ
そしてそっと
包み込んであげてやれ