久しぶりに思い出した。
中3の頃転校してきてちょっとだけ隣の席だった君のことを思い出した。
とにかく裏表がなくて、いつも無邪気な笑顔で笑いかけてくれて、自分に真剣で、でも繊細なところがあるから学校がつらいって泣いてたときもあったよね。
わたしは強くもないし優しくもなかったけど
毎日辛いって泣いて、でも明日を頑張ろうとする君を見てるとなぜかはじめて、この子守りたいっておもったんだ。
あれから2年。わたしの方も色々あって毎日
泣いていた君の気持ちがちょっとわかるようになりました。
落ち着いて少し将来のことを考える余裕が出てきた今、久しぶりに君のことを思い出しました。
君に言われて嬉しかったことを思い出しました。
正確に言うと人伝に聞いた話だけど、きみ、
友達に「◯◯(わたしの名前)ってなに言っても褒めてくれるんだ〜!」ってこぼしてたらしいね。
とっても嬉しかったよ。
最近自分を守ることに一生懸命で、他人に敵意を持ったり、嫉妬したり、やさしくできてなかった。
こんな私を頼って甘えてくれた君のことを思い出すと人に優しくいたいなと思う。
誰かがつらい時に、寄りかかれる大樹のような人になりたいなと思う。
久々に私の記憶に現れてくれてありがとね。
ご飯しっかり食べるんだよ。
荷物なんか、現実なんか、不安なんか
投げ出して鳥のように飛んで行きたくなる時
がある。
ひるなかの清々しいセルリアンブルーに風を切り
夕暮れ前の、この世のきれいを全部詰め込んだペールトーンに漂い
黄昏時の、紺碧とブラッドオレンジの交わるところを目指して
匂いの濃い夜に頬を撫でられ
まだ少しひんやりしている朝の空気に抱かれながら、
水平線で紅く萌える生まれたての朝日を、茶透明の瞳に閉じ込めたい。
「さようなら」って「左様なら」って書いて
そうならないといけないのなら、
お別れしないといけないのなら、っていう
潔いあきらめの言葉なんだって昔読んだ本に
書いてた。
時計の止まったあなたのからだに触れている
手を離して、こうじゃないといけないなら
なんて諦められる筈がないのに。
「さよならを言う前に」
夕方の空模様は毎日違う顔をしている。
紺碧と真紅のカクテルの時もあれば、
思わず瓶に閉じ込めたくなるような水色やピンク、紫のパステルの時もある。
毎日そんな夕空を眺めると今なら空、飛べるかもって思う。
その時間がとても愛おしい。