心が灯るには時間がかかる。
何も無いと火はつかない。
だから、誰かに日を灯したいのなら、なにか手を差し伸べてからにしてね。
そうすれば相手の心も灯って、心の灯火になるから。
元彼に別れを告げられた。理由は分からない。
自分は何をしたのか、そんなことを考えていたら、知らない間に泣いていた。
LINEに1件の通知が来た。元彼からだ。
私は元彼のLINEはその後から開けなくなってしまった。
この開けなくなったLINEには、一体何が書かれているのか、知りたくても見ることはできない。
だって見てしまったら、私はもっと泣いてしまうかもしれない。なら、見ない方がマシだ。
「開きたいんだけどな……」
「ごめんね。」
君は、
完全にこれが本当の自分
だと言い切れるかい?
僕はまだ、完全な自分にはなれていない。
きっと周りのみんなも同じだ。
なのになぜ、これが自分だと言うのだろう。まだ高校2年生という若さで、これが自分ということが分かるのだろうか。
まだ先は長く、大人になる。
この先また、これが本当の自分だと言うだろう。
なぜなら僕らは高校生。まだ成長できる若さだ。
まだまだ世の中の見方が変わるだろう。
だから僕はまだ不完全なのだ。
周りからは、
「じゃあ本当の自分を出してみなよ」
「本当の自分を出せないのって辛そう」
と言われる。
だか、
本当に
君は、
完全にこれが本当の自分
だと言い切れるかい?
《1日前、○○県○○市○○町で、
男子高校生の飛び降り自殺がありました。
警察の調べによると、
いじめなどはなかったとのことで、
警察は何がきっかけかを調査しています。》
9月1日
今日は何もしなかった。
きっと明日も何もしないだろう。
猫に餌をあげて寝ての繰り返し、何が楽しいのかわからなかなってきた。
人生というものはこうもつまらないものなのか。
あいつは楽しそうなのに、僕は家に引きこもり、ずっとゲーム。
でもこれじゃダメだと思ったから、外に出てみた。
友達に会えた。
遊びに誘われた。
凄く幸せに思えた。
人生というものは、こうも楽しいものなのか。
でも本当にこの幸せを僕が感じていいのか、疑問だ。
この僕に向けられている目は、偽物でてきたものなんじゃないか。
信用していいものなのか。
そう考えると、怖いものだ。
逃げたい。
偽物なら、最初から向けないで。
これが、
僕の日記帳の最後のページに書かれた日記だ。
「海に行こう!」
そう言ってきたのは、僕の幼馴染の海華。
海が大好きで、よく僕に声をかけてくれる。
毎日毎日僕の家に来ては、
「海に行こう!」
と言って僕を外に連れ出す。
でも、いつからだっけ……
僕が海に行かなくなったのは……
君はもう、僕を海へ連れて行ってはくれないんだね。
今度は僕が誰かを海に連れ出す番だ。
「海に行こう!」
と、友達に言ってみた。