11/13/2024, 1:37:46 PM
君が死んだ。
抜けるような青と羊雲が眩しい。
遠くまで行けそうな風が、
どこまでも続く草原に吹き付けた。
地面を背中に感じながら、
手を握ったままなのに君はもう返事をしてくれない。
否、もう二度と返事をしてくれないでしょう。
だがそれで良いのです。
すぐに僕も君に追いつくのだから。
実はもう目も開けていられないのです。
だから、
「また会いましょう」
_僕の愛しい人よ
8/28/2024, 2:32:57 PM
突然の君の訪問。
バンッと開かれたアンティークのドア。
隙間から涼しい風が吹き込んできた。
彼はいつも秋の匂いを連れている。
「1年ぶりだな、アキタカ!」
「久しぶりだねルカ。ところで、
そろそろチャイムの存在を覚えてよ。
百歩譲ってノックでもいいんだけど?」
「だって、この1年間で話したいことが沢山できたんだ」
「」
8/16/2024, 11:11:24 AM
誇らしさ、
これを他の言語で表すのは難しい。
8/13/2024, 2:00:49 PM
心の健康とは程遠いところにあるここは、
スネアグレと呼ばれる小さな街だ。
色とりどりの食事、
正しい教育、
法の行き届いた生活とは対極的に。
排気ガスの味がする食事、
世の中ですべての違法な物の売買、
横行する分厚い茶封筒による取引。
そんなもので成り立っている。
8/6/2024, 9:53:07 AM
鐘の音が聞こえる学校に通っていた。
今どきは録音が多いのに、
あの学校では本物の鐘を使っていた。
鐘を突いていたのは、機械だったけれども。
毎刻、七つの鐘が古く薄暗い校舎に響き渡る。
同時に、生徒たちが教室から飛び出して、
廊下がにわかに騒然とした。