竜胆

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11/17/2024, 7:17:19 AM

はなればなれになっても、ずっと友達だよ!


___そういったあの子は、
どこに連れていかれたのだろうか。

ここは立ち並ぶビルの日陰にある孤児院。
無骨な建物の中には家なき子が集められている。

かつて今にも雨が降りそうな日に、
あの子は里親の家に引き取られていった。

その日から一度も会っていない。

いつも笑顔で、
ここに残る私の心配をし、
必ず手紙を送ると約束したけれど。
何年経っても連絡が来ることは無かった。

当たり前だ。
あれから8年が経ち、
ここの職員となった今なら、そう言える。

だってあの子は、
里親のところになんて行っていないし、
そもそもここは普通の孤児院では無かったのだから。


11/13/2024, 1:37:46 PM

君が死んだ。
抜けるような青と羊雲が眩しい。
遠くまで行けそうな風が、
どこまでも続く草原に吹き付けた。
地面を背中に感じながら、
手を握ったままなのに君はもう返事をしてくれない。
否、もう二度と返事をしてくれないでしょう。

だがそれで良いのです。

すぐに僕も君に追いつくのだから。

実はもう目も開けていられないのです。


だから、

「また会いましょう」

_僕の愛しい人よ

8/28/2024, 2:32:57 PM

突然の君の訪問。
バンッと開かれたアンティークのドア。
隙間から涼しい風が吹き込んできた。
彼はいつも秋の匂いを連れている。

「1年ぶりだな、アキタカ!」
「久しぶりだねルカ。ところで、
そろそろチャイムの存在を覚えてよ。
百歩譲ってノックでもいいんだけど?」
「だって、この1年間で話したいことが沢山できたんだ」
「」

8/16/2024, 11:11:24 AM

誇らしさ、
これを他の言語で表すのは難しい。

8/13/2024, 2:00:49 PM

心の健康とは程遠いところにあるここは、
スネアグレと呼ばれる小さな街だ。

色とりどりの食事、
正しい教育、
法の行き届いた生活とは対極的に。

排気ガスの味がする食事、
世の中ですべての違法な物の売買、
横行する分厚い茶封筒による取引。
そんなもので成り立っている。

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