竜胆

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11/4/2025, 12:53:20 PM

キンモクセイの香りってトイレの消臭剤のイメージがあるでしょ?海外ではラベンダーの香りがそうらしいよ。帰り道に教えてもらった。不思議な香りだっていつも楽しそうに話してるから、彼女の国にはキンモクセイは無いのだろう。ギンモクセイって言うのもあるんだって教えてあげたいけど、そこまで語学能力が無いのが残念。私はギンモクセイのあの粘土みたいな香りも結構すきだけどな。

10/30/2025, 11:39:57 AM

そして、ウィズは下を向くのを辞めた。

斜向かいに座った、
人形じみた美貌の魔女を直視する。

真っ赤に燃え盛るようなその双眸を目にしながらも、
まっすぐその目を射抜いた。

さあ、
今までクラスメイト達だったものを背にして、
全員で生き残るための最初の1歩を。

「ねえ、貴女、」

10/30/2025, 9:10:37 AM

tiny loveってお店知ってる?

最近西口にできたんだって。

宝石の専門店で、
イギリス人の宝石商が
本物の宝石だけを取り扱ってるらしいよ。

宝石商なんて今どき居るんだね。

いつか恋人と行ってみなよ。

いいものが見つかるかもしれないよ。

7/12/2025, 5:49:39 PM

涼やかな音色が縁側から聞こえてきた。
目が眩むような明るさから逃れ、
暑い季節を体感する。
山の向こうで海のような青とコントラストを描くように、白い大きな綿菓子が浮かんでいた。
僅かな眠気と重力に従って、
背中を畳にくっつけて寝返りを打つ。
そこには深く息を立てる君がいる。
胸の上下がいつもより長くてはっきりしている。
僕も真似をしていつもより大きく息を吸う。
途端にいぐさの匂いが鼻腔をくすぐる。
少しずつ呼吸を緩めると、
身体中が僕の支配下から逃げ出し始める。
指の先が言うことを効かなくなるのを感じながら、
断片的に君のことを考えた。
それでも少しづつ意識は薄れていく。
どんどんまぶたが重くなり、
最後に君の顔がぼやけて消えた。

6/9/2025, 1:47:56 PM

どうしてこの世界は、こんなにも美しいのだろう。


夜明け前の薄暗く照らされた君の寝顔、

潮の香りを浴びながら船旅を喜ぶ君の笑顔、

映画館でスクリーン照らされて濡れていた君の横顔。


どれも言葉にならないほど美しかった。
別に君が美人だからではない。
君を愛しているから、

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