竜胆

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8/6/2024, 9:53:07 AM

鐘の音が聞こえる学校に通っていた。
今どきは録音が多いのに、
あの学校では本物の鐘を使っていた。
鐘を突いていたのは、機械だったけれども。

毎刻、七つの鐘が古く薄暗い校舎に響き渡る。
同時に、生徒たちが教室から飛び出して、
廊下がにわかに騒然とした。



8/1/2024, 4:32:08 PM

明日、もし晴れたら
散歩でもして帰ろう。

7/28/2024, 10:53:07 PM

お祭囃子が遠くに聞こえる。
開け放った大窓から、賑やかな人の声。

7/27/2024, 11:14:36 AM

神様が舞い降りてきて、こう言った。

「あなた、不運ですねぇ〜笑」
「…は?」

私は生前、どうやら不運だったらしい。
確かに孤児院に売られてから幾数年、
いつの間にか実験体にスパイに男娼までこなし。
この世の底辺を全て見てきた。

しかし、地獄の底で
たくさんの家族ができた。
この世で一番幸せな瞬間だった。
まぁ、殺されてしまったが。

私一人になり、何十年。
老衰で私は死んだ。
ようやく人生が終わると喜んだのもつかの間、
転生の順番待ちをしていたら、
神様が降ってきた。
失礼な文言とともに。

そしてやってしまった、
神への対応とは思えない、
絶対零度の返事。
私のことを見て、
やだなぁ怒んないでくださいよ、
ちゃんと次は幸福をお届けしますんで、と、
神は続けた。

「なんてったって、あなたご家族が居たでしょう?
彼らから伝言がありまして。
「生まれ変わったら、僕たちを探してね!」
だそうです。」
「????」
「だーかーらー、
あなたのご家族の来世を人間、
全員同じ世界線にしてあげてたんです。」
「…それって、もしかして」
「そうです!あなたはご家族にまた会えるのです!」

7/23/2024, 12:57:34 AM

もしもタイムマシンがあったなら、
いつに戻るだろう。

何故か未来に行くという選択肢が思いつかない。
過去に未練があるからだろうか。
それとも後悔?

後悔なら沢山してきた。
戻りたい瞬間も数多くある。
でもきっと。
私はタイムマシンを使わないだろう。
この後悔を抱いたまま。

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