6/22/2024, 10:09:08 AM
日常
楽しいこと
嬉しいこと
あるにはあるけど
つまらない日常
人並みの幸福は持っている
つもりで生きている
楽しい嬉しい
それ以上に苦しみが
私を圧し潰そうとしてくる
後ろの席の耳障りな笑い声
3匹の子豚ちゃんに負けないように
今日も下を見ながら生きていく。
早く狼に食べられてしまえよ
6/14/2024, 1:34:27 PM
あいまいな空
──…さっきまで暗かったのに、もう水色だ。
──わかるよ、この時間はいつも"あいまい"だよね。
──…そうだね、いつも曖昧だ。
──これからどこに行くんだい?
僕はここに居なきゃいけないけど。
──…どこか遠くへ。君が見えない場所まで。
6/11/2024, 11:32:02 AM
街
音符が飛び出すような軽やかな足取りで。
腕にはたくさんのショッピングバッグ。
新しいサングラスをかけて商店街を抜ける。
ブーツのかかとはげんきに音を鳴らす。
ここは、夢の街。
ここは、夢の国。
ここは、夢の星。
ここは、世界中の楽しいが漂う場所。
大きな車に荷物を詰め込んで、
「さあ、もう一回だ!商店街へ突入だ!!
せっかくなんだ、"夢"を楽しもうじゃないか!」
足を踏み出すと、愉しげな街の声が聞こえる。
6/9/2024, 10:29:21 AM
朝日の温もり
船の上で目を覚ます。
カーテンで閉められたこの部屋は薄暗い。
揺れる船体にカタカタと動くレコード達。
カーテンをジャっと開けて甲板へ出ていく。
ぶわりと潮風が体を冷やす。
朝日が体を温める。
今日も海賊のラジオが始まる。
サングラスは朝日の温もりを反射する。
6/3/2024, 10:20:05 AM
失恋
戦場で、硝煙の中に見える薄いグレーの瞳。
見なかったふりをした。
その瞳はゆらゆらと彷徨い歩いているようだった。
何かを探すかのように。
銃声が、聞こえたかもしれない声を掻き消す。
ドカン、と後ろから大きな音がした。
仲間の身体と土と武器とその他諸々が飛んでくる。
後ろは死地だ。
前を向け。
前を向け。
前を向け。
光と熱が、体を焦がす。
感じた鼓動は、何だったか。