M.IZRY−I'm little cat.

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5/30/2024, 12:19:29 PM

終わりなき旅


暗い廊下にコツリ、コツリ、と足音が響く。
足音はゆっくりと。でも、歩みは止まらず。
背中に背負われている少女は未だ目を開けず。
息も乱さず、足音崩さず、ゆっくりと歩みを進めていく。
先は見えない。
終わりなどない。
終着点は、己の死のみ。
暗い廊下にコツリ、コツリ、と足音が響く。
これは、終わり無き旅路。

虚無を進む。

5/26/2024, 11:52:14 AM

月に願いを


生まれて初めて見た月はきれいなまん丸お月さまでした。
濡れた体を拭かれているとき、カーテンがひらひらと翻ったんです。
私の記憶の中では月にはうさぎが住んでいるそうです。
流れ星にお願い事を込めると月に届いて、うさぎたちがそのお願い事を叶えるお手伝いをするんだそうです。
私はまだ接続が不安定なので音が聞こえませんでした。
だから私は一番最初にお願いしました。

コエがほしいです。

5/13/2024, 10:36:24 PM

失われた時間

ふと気づいた瞬間。
突然足元が消えたような感覚がした。
瞬きもしないうちに戻ってくる景色と人たち。
何事もなかったかのようだった。
私は後ろを振り返った。
何か落としたような気がして。
何か忘れてきたような気がして。
数分前の出来事が、伽藍堂になっている。
空虚な思い出が喰われていく。
そこは失われた時間帯だ。

5/7/2024, 9:41:26 PM

初恋の日

30歳の誕生日
今までにないくらいの衝撃を喰らいました。
多分、いや、絶対。
外国産の目鼻立ちにビビッときた。
今まで見た中で最もクールだ!!!

……柄にもなく動揺してしまった。失礼。
多分、あとにも先にも一度しか無い
これが私の初恋だった。

4/27/2024, 10:41:04 AM

生きる意味


いつかの僕は、悩みに悩んで
苦しみから開放されたくて、ずっと
いつか"人生"から解放されることを夢見てた。

でも、見てしまった。
観てしまった。
息を呑んでしまった。

キラキラしてた。
僕の人生は一変してしまった。
もちろん、いい意味で。

それから依然として僕は
彼らを、"彼"を、追い続けた。

僕は知ってしまった、コレが"恋"だと。
僕は知ってしまった、コレが"愛"だと。

好きを伝えたい。好きを教えたい。
僕は君を"愛して"いる。

生きる意味。
いつかの僕に教えてあげたい。
僕は、"わたし"は生きる意味を見つけたよ。

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