MZRYA−I'm little cat.

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5/10/2023, 3:23:30 AM

忘れられない、いつまでも

幾年もの時が過ぎた。
街はすっかり元の活気を取り戻しつつあった。
これから、人間はまた
愚かに繰り返していくのだろうか。
かつてを忘れて
今を愚直に開拓していく。
それでも
悠久を生きるこの体を
幾万もの命を見送ろうと
忘れられない出来事
数えきれない恨みと感謝を
背負って
活きていく。

5/9/2023, 7:56:10 AM

一年後

高校に入学して一ヶ月くらい。
入学式の直後に連続で休んだ。
ただ、なんとなく。
漠然と恐怖が募った。
体調不良を理由にして休んだ。
程なくして、親に
出席日数が足りなくなる。
と叱られた。
本当に体調を崩して休むこともあった。
ただ、怖かった。
眠れなくなった。
固形物が喉を通りにくくなった。
これから
ちゃんと進学できるか
とても不安だ。

5/5/2023, 11:34:40 AM

君と出逢ってから、わたしは…

スマホの通知がなる。
読んでいた本をしおりを挟んで閉じる。
スマホを開いて通知を見ると
「…っ!!」
思わず大きな声を出してしまいそうになる。
3、4年前ぐらいから聞き始めたバンド。
最初はライブ配信も同接が10人いるかいないかだったのに
ここ最近テレビに取り上げられたりして
とてつもない勢いで名前が拡がっている。
それが
「ワンマン…ライブ……!!」
遂に、ついに
彼らの歌が生で聞ける。
胸のあたりがぎゅうっとなって
漠然と『嬉しい』という想いが込み上がってきた。
始めて彼らの歌を聞いたとき
                 共感
それが一番合う感情が出てきた。
特にそれ以外に何もなかった筈なのに
ずっと、今になるまで聞き続けている。
この感情は、
彼らの歌を聞く度に
込み上げるんだろうな。

5/4/2023, 10:59:08 AM

大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?

「おはよ。」
すこし低い、女性だとわかる声が聴こえる。
「早く起きないと、わたし、わたしいなくなっちゃうよ?」
薄く目を開けてみる。
そこには
音も影も何もなかった。
ほんの少しだけ
昔の約束
思い出してしまった。

5/3/2023, 1:32:39 AM

優しくしないで

今日も変わらず学校に行く。
昨日のことは
何もなかったことにしよう。
「おはよ〜昨日ダイジョブだった?やなことされてない?」
昨日と変わらず声をかけてくる。
「うん。ダイジョブだよ。ありがと!」
違う。
「そっか…よかったぁ~!」
ごめんね。
「なんかあったらちゃんと言ってね!私がぜーいんぶっ飛ばしてやるから!」
「……いつもありがと。嬉しかったよ。」
だから
「もう話しかけないで。」
怖いから。

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