『こんな夢を見た』
初恋の人と偶然、地元に帰ってきた時にスーパーで遭遇した。向こうも僕の方を覚えていた。再会に喜んでくれた。その流れで食事に行った。また近いうちにデートをしようと誘われた。帰り道、スマホにLINEが届いた。内容を見ようとした瞬間に目が覚めて、視界が僕の部屋の天井になった。
今日はこんな夢を見た。正夢になってほしいからこの夢のことは誰にも言わない。その続きが見たくなって僕は再び目を閉じた。
______やまとゆう
『タイムマシーン』
タイムマシーンを使って一度だけ過去に戻れるなら。
俺は間違いなく15年前の中学2年生の頃に戻る。
その頃の俺に戻って、当時好きだったあの子に告白をする。
そんなことを言っている私の弟は、今でもロマンチストでナルシストだ。とか思いながら、私も小学4年生に戻りたいとか思っているあたり、姉弟だなぁと少し笑えた。
______やまとゆう
『特別な夜』
特別な夜? そんなありきたりな言葉を使うつもりはないけどさ、僕の人生の中でそれがあったとしたら、間違いなくあの日だよ。あぁ、ごめん。その日の思い出は独り占めしたいから誰にも言わないんだ。
______やまとゆう
『海の底』
3年半付き合っていた彼氏と別れた。未だに別れの原因が分からない。あの人が最後に言っていた言葉も全く理解出来なかった。逃げるように去っていった彼の背中を見送ると、私は海の底に落ちたような気持ちになり、声が枯れるまで、涙が枯れるまで、気持ちが枯れるまで、ひたすら泣いた。
______やまとゆう
『君に会いたくて』
君に会いたくて。10年前に交わした約束を果たすために帰ってきたという名目で。どこにいるんだろう。会えたらいいな。
でも、10年前の目標を叶えられていない私は、あの人の目の前に現れてもいいのだろうか。大きな葛藤と少しの期待を引っ提げて、私は懐かしい街並みを歩く。
______やまとゆう
※今日の物語は、今放送している月9のドラマで永野芽郁さんが演じられている雨ちゃんの心情を考えながら書いてみました。