《遠くの街へ》
僕は旅行がすきだ
自分一人で自由気ままに冒険できるのが楽しかった
ある1人の女性と出会い結婚し子どもにも恵まれ
幸な家庭を築いた
けれど冒険が出来なくなった
今は子どもも成人
奥さんは早くに天国に行ってしまった
今俺は41歳
さぁて冒険の再出発
どこか“遠くの街へ”
《Loveyou》
すきです
これを言うのにどれだけ掛かるか
喉に言葉がつまり、言葉が出てこない
息ができない、焦る
それならかっこ悪いけど手紙で伝えよう✉️
手紙でかっこ悪い分すこしカッコつけたくなった
ならば……
《𝐼 "𝑙𝑜𝑣𝑒 𝑦𝑜𝑢"》
こっちの方がダサいかもな…(笑)
《この場所で》
久々に実家に帰ってきた
周りも家も何も変わっておらず懐かしさを感じた
親におつかいを頼まれスーパーに寄った
そういえばよく子どもの頃秘密基地に行っていた
久々に行きたくなり行ってみた
仲良かった友達と6人で頑張って作って
学校があった日も休みの日も必ず会っていた
懐かしいな
また“この場所で”会うことができたら……
《逆光》
ぼくは相棒と言えるカメラと一緒に冒険をし、それをカメラで撮るのが趣味だった
趣味というだけでそこまで上手く撮れた経験はない
出来るなら撮ってみたいが…
やり方がわからなかった
熱中して夕方になっている事に気が付かなかった
ふと見るとぼくの好きな海があった
少し休憩して宿に戻ろう、そうして座ると
突然夕日をバックにイルカ達が飛び跳ねだした
その景色が圧倒される程に綺麗だった
この瞬間を撮る以外考えられず夢中になって撮ると
下手な写真の中から1枚とても綺麗に撮れた写真があった
それは夕日をバックイルカ達が逆光を受けている写真だった
《タイムマシーン》
ぼくには7つ上の恋人がいる
両親には歳が離れすぎているからと結婚が許さるなかった
親的には3つくらいが範囲と言われた
ぼくがもう少し、あと4年早く産まれていたら
ぼくはきみを幸せにしてあげれたのかな