「イルミネーション」
クリスマス頃になると街が綺麗に彩られる。
いつか恋人と見たいななんて理想を抱きながら。
僕はいつも帰り道にキラキラ光るイルミネーションを見ていた。
そんな僕にも好きな人くらいいる。
でも、、それは叶わない恋だ。
彼女は太陽みたいな人。
それに比べ僕は例えるなら彼女と真逆の月だ。
そんな僕にも想いを伝える時が来た。
君と一緒にイルミネーションが見たい。
そう言うと彼女はうなづいてくれた。
そして、告白を決めた。
イルミネーションが繋いでくれた思い。
そんな出来事が4年前に起こった。
そして、彼女と見る4度目のイルミネーション。
いつもより輝いて見えた。
「愛を注いで」
恋って大好きな人に愛を注ぐものだと僕は思う。
自分の思いを知って欲しくて頑張ること。
それが愛を注ぐということなら簡単に感じる。
好きな人に思いを伝えるのは難しい。
関係が壊れるかもとか離れちゃうとか考えると尚更。
でも、思いを伝えたいとか知って欲しいとか思う。
だから、愛をたくさん注いで溢れるくらいになったら想いを伝えたい。
それでも足りないならもっと頑張るから。
君と愛を注ぎあえる日まで。
僕がたくさん愛を注ぐから。
「心と心」
僕と君では住む世界が違う。
そんなこと自分がいちばん分かってる。
なのに、君に恋をした。
身の程知らずかも知らないけど、抑えられなかった。
夜空のような君を好きになった。
僕はごく普通な人だけど。
君だけは誰にも取られたくないと思った。
心と心が繋がり合うことを願った。
そして、ある日心と心が繋がった。
君と笑い合える日々が来た。
そして日々感じてる、君に出逢えた喜びを。
「何でもないフリ」
何でもないよ。
いつしかそれが自分の口癖になってた。
誰にも本音を言えなくなってた。
何でもないって言えば誰も深堀しないし。
その方が楽だと思った。
でも、いつしか自分らしさがなくなっていた。
それに気づいていた親友が
「何でもないフリなんてしなくていいよ」
と言ってくれた。
その時自然に涙が出た。
何でもないフリなんてしなくていいんだって。
しなくても好きでいてくれる人がいるんだって。
自分らしさを認めて貰えた気がした。
もう何でもないフリなんてしない。
自分らしく生きる。
「仲間」
仲間なんて意味ない。
そんなことを言うのは残酷だろうか?
部活をして、スタメンになるために争う。
そして、勝ち取れば試合に出られる。
チームスポーツとはそういうものだ。
それなのに仲良くだなんて無理だ。
でも、この人となら仲間になりたいと思った。
この人と一緒にスポーツをしたい。
学年レクをして、一致団結。
部活では味わえなかった楽しさ。
やっぱりスポーツは楽しい。
この人と頑張りたい。
そう思えるのが仲間だと思う。
だから、そういう人を大切に。