かんぱち

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7/8/2024, 10:48:34 AM

眠れない夜は
部屋の明かりを消して
外の世界を覗いてみる
橙色の街灯が
横に鈍く伸びる
車のヘッドライト
点滅する広告
雨に濡れた道路に
人工の光が映る
眩しくて
涙が滲む

6/26/2024, 6:47:26 AM

いつか友人に贈った花は
半永久的に枯れないという花だった
小さな箱に詰め込まれた
小さなピンク色の薔薇
捨て去る側になって気付いた
生花を贈れば良かった
処分する言い訳と一緒に

6/21/2024, 12:43:26 PM

昨日の天気予報で
日の入りの時刻を知った
その時間になっても
西の空はまだ
目覚めたときみたいに明るい
夏至夜風を待ち侘びて
山あいに視線をのばす
明日が来るのが惜しいほど
眺めていたい暮れの色

6/17/2024, 1:03:16 PM

明日や未来は
後ろにある
だって見えないでしょう
だから
昨日や過去は
目の前にある
過ちも
歩んできた道も
私たちはいつでも
見渡すことができる
目の前にある

6/16/2024, 2:49:26 PM

あなたのいる家に帰りたい
そんな内容の本を買いに行った

演繹
春風駘蕩
潤びる
悉皆
これらの言葉を辞書で引いた

読みたい本が
あとからあとから湧いてくる
みずみずしい
ひとときだった

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