明日世界が終わるなら、誰かと思いっきりぶつかりたい。感情をぶつけ合いたい。私はそういった経験がないの、けど意外とみんな経験してるんだよね。だから、世界が終わる前に私も経験したい。誰かと本気でぶつかって、その人と本気で向き合いたい。暴言だって吐いてみたい。怒って泣いて傷ついて、バカだねって笑い合って。そんな事しながら消えたい。そうして過ごした思い出は、きっと消えないよ。
君と出逢って私は変わったよ。良い意味でも、悪い意味でも。
私は君に助けられたんだ。正直、家にいるのがつらかったんだ。父親は私を認めてはくれなかった。私の成績が下がったら「母親の育て方が悪いんだ」って母親を責めた。私のせいで母親が傷つく、それが怖くて仕方なかった。君が、そんな私を救い出してくれた。君は私に「(名前)はどうしたい?」ってたくさん聞いてくれたよね。だから、安心して自分でいられたの。なんにも気にする必要はない、こんな私を受け入れてくれる。それが、嬉しかったんだ。それに、君と過ごす時間はすごくすごく、楽しかった。あの時ほどのときめきは、もう味わえないんじゃないかって、本気で思うくらい。
でも、私を壊したのも君だったよね。たくさん話していくうちに、お互いのつらいことも共有するようになった。それがエスカレートして、君は「死にたい」って私に言ってくるようになったね。私だってつらかったよ、だからどうしてあげたらいいのか分からなかった。いつの間にか君のつらさを押し付けられてた。私は君を救うのに必死だったよ。だって、君は私を救ってくれた人だったから。でも、中学生の私にはできなかった。だんだんと耐えきれなくなって、私は壊れた。
ねぇ、私たちどうしたら良かったのかな?私はね、正直分かんないの。どうすれば良かったのかなんて、分かんないよ。だって君は私の大切な人、私を救ってくれた人で、私を壊した人。私の目にはそう映ってる。だから忘れられないの。君のことは、未だに私の胸に深く残ってる。君も同じでしょ?君にとっての私も同じはず、私は君を救った人であり、君を壊した人。きっと君の目にもそう映ってるよね。私と同じ、そう簡単に忘れられないの。
もう二度と会えない君へ、私は君が苦しんでいることを願います。だって私も苦しいから。きっと同じ思いでしょ?だったら、一緒に苦しもう?もがこう?きっと2人でなら、答えが見えてくるはず。
耳を澄ます時、私は同時に目を瞑る。そうすると耳だけに集中できるから。真っ暗な視界の中、聞こえてくる音を頼りに、想像力を掻き立てる。今聞こえてくるのは、隣で寝ている母親の寝息だ。それは規則正しく、時々いびきをかいている。聞いている感じ悪夢は見ていないだろう、それだけで安心する。
今、私は起きている。寝ていたが、起きてしまったのだ。ホットココアを飲み、一息ついてからベッドに入った。その間母親がずっと寝ていた、と考えると愛しく感じる。この夜は知らなくていい。こんな憂鬱な夜は、知らなくていい。私が情緒不安定だというのもあるが、誰だって深夜に1人だったら寂しくなったり、憂鬱になったりするものだろう。きっと母親もこの夜を知っているはずだ。でも、いつも頑張ってくれている母親は、夜くらいは休めたらいいなと思っている。
そして私は、母親の寝息を頼りに、もう一度眠りにつこうと思う。ママ、いつもありがとう。
色はいろいろな表現に使われる。多様性を表現する時は虹色を使うし、落ち込んでる時はブルーな気分という様に青色を使う。1色ごとに受けるイメージが違うから様々な表現が生まれるのだろう。そんな色達が集まったらどのような印象を受けるのか。集まった色達の全体を見ると綺麗に見えるだろう。人とは違う色が集まって明るい印象を受ける。しかし、その色達が混ざったらどうなるだろうか。あまり綺麗とは言えない色になるだろう。もし黒色を持っている人がいたら、他の人も黒色に染まってしまってしまうかもしれない。白色を持っている人がいたら、たくさんの色に染まりすぎて、自分を見失うかもしれない。人に例えて説明したように、これは人間関係にも同じことが言えるだろう。集団行動の時は自分の色を控えめにしないと、どうしても衝突が起きてしまう。では、受け入れるという形はどうだろうか?自分の色をはっきりさせたまま相手の色を吸い込んでしまう、ということである。または、パレットのように別のスペースにその色を置く、という形でもいいだろう。そうすることで自分の中に今まで知らなかった色(考え、感情)が加わり、より豊かな人間になれるだろう。しかし、これを実現させるには、まず自分はどんな色を持っているのか知る必要がある。人と関わりたくさんの色を知り自分に近い色を知るのもいいと思うし、自分の生い立ちを振り返り、自分が持っている色を別の視点から考えるのもいいだろう。自分の色を持ちつつ、パレットにたくさんの色を残せるような心の広さを持てたらいいなと思う。