8/20/2024, 11:55:16 AM
貴方に抱きついて、ぎゅっと胸に顔を埋めた。
私のぐしゃぐしゃの顔が貴方に見えないように。
私の嗚咽が貴方の周りの暖かい空気を伝って貴方の鼓膜を揺らさないように。
さよならを言う前に。
笑顔を覚えていてもらえるように。
7/30/2024, 12:22:25 PM
貴方のその澄んだ瞳の中にいるときだけ、濁った私は透明になれる。
6/30/2024, 12:55:47 PM
“運命の赤い糸”
そんなものが本当にあったとして。
繋がっていないのに、まるで糸がそちらに伸びているかのように振る舞うのはやめてほしい。
それは目には見えないのだから。
6/26/2024, 4:16:50 PM
高校の隣の席の君。
ちょいちょい話すうちに、君にうっすらと、恋心を抱いていた。
その日は、少し雲の多い秋の頃。
特に1日なにか大きなことがあるわけでもなく、休み時間に君と雑談をした。
雑談の内容なんていつもはすぐに忘れてしまうが、その日の話は覚えている。内容が特別だった訳ではない。学校の間服かわいくない?、なんて他愛のない話をした。
本当に、なんの変哲もない、ただの極々普通な1日だった。
なのに私はその日のことを忘れられない。
だって次の日、君の代わりに隣の席にいたのは、一輪の花で。
先生がなにか言っていたけど何も入ってこなくて。
あの日、君は事故で死んでしまった。
だからあの日は、最後に君にあった日。
だけど、最後の日がいつか、更新されるんじゃないか。あの日の会話を忘れられる日が来るんじゃないかなんて、ありえない妄想を、5年経った今でも、している。
6/24/2024, 9:11:01 AM
「子供の頃はよかった」
そう呟く君の、昔と変わらない笑顔が、子供の頃から好きだった。