遠く
遠くだから、コッチからは
なかなか行けない。
遠くだけど、ソッチに居るんだよね。
ソッチからヒョイッと来れない?
コッチに来て見守ってくれてる?
ちゃんと手を合わすこともせず
一方的なお願いばかりして
勝手ばかりでごめんなさい。
それでもお願いします。
遠くからでも、可愛い笑顔を
どうかお守りください。
バイバイ
家で待つ家族のため、私は足速に駅へ向かう。私を見送るため共に歩く貴女は、少し後を付いてアレコレ話を続ける。
「バイバイ。またね……」と、改札を抜けて貴女に手を振る。
私は2時間の帰路を、乗り換え案内アプリで確認して家路を急ぐ。貴女は15分ほどの今来た路を、ときどき通る車のライトに照らされ戻っていくのだろう。
夫婦2人で過ごせるよう実家をリフォームした家に、独り帰って行く。まだ片付けられていない段ボール箱が、いくつもの空き部屋を埋めて、幅も長さも足りていないカーテンは、買い替えることもなく洗濯バサミで無理やり閉めていた。
「バイバイ。今度来るときは、片付け手伝うよ。」そう言ってバイバイした。
まだ知らない君
まだ伝えていないことがある。
運命はそろそろ動きだす。
どっちに転ぶかはわからない。
それでも動きだす。
君は知らないまま
自分の思う方向へ進めばいい。
君はまだ知らずに進めばいい。
終わらない物語
悲しいことがあった。
ひとつの闘いが終わった。
自分の意思で終わらせたのか
混沌とした意識のなかで
終わらせてしまったのか。
それでも伝えたいことは
よく頑張ったねと言いたい。
終わりの見えていない
同じ物語の途中にいる私達は
本当の意味で他人事ではなく
それでも闘い続ける。
終わらない物語の第二章で
新たな展開を始めるために。
明日に向かって歩く、でも
自分の言動が、誰かを
傷付けてしまわないか……
それが怖いと娘が言いました。
他人の言動が勝手過ぎて
愚痴が多過ぎて
それを上手く
スルーすることもしんどくて。
それに応えた自分の言動が、結局
誰かを傷付けてしまわないか。
学校に行くことは、友達と
他人と関わるということ。
明日に向かって歩くことは
他人と関わるということ。
でも、怖いのです。