9/16/2024, 12:17:10 PM
空が泣く
心乱れることを嫌い泣かなかった娘が
堰を切ったように泣き出した。
小4の頃の自分がキライだと泣いた。
ママが知らないことがあると
小4の自分を責めて泣いた。
限界を超えて動かない身体に泣いた。
やり直しても同じ選択をすると
だから後悔はないと泣いた。
溜まった感情が空を覆い尽くし
堰を切ったように溢れ出した。
9/14/2024, 2:24:46 AM
夜明け前
夜明け前について
ようやく眠りにつく。
明日にいくのが嫌だと
眠いけど寝たくないと。
そう言って、暗がりの中
ケータイ画面の明かりが
娘の顔を照らす。
娘にとって夜明け前は
しがみついた昨日の終点。
そこで独り降りていく。
9/12/2024, 1:01:31 AM
カレンダー
毎年同じカレンダーを購入する。
家族それぞれの予定欄と
家族みんなの予定欄がある。
娘が体調を崩してからは
カレンダーは空白が多い。
予定していたことも体調不良で行けず
二重線をひいて取り消した。
そんな中、テニススクールに
2人で通い出した。
週一回、スクールの予定スタンプが
空白を埋めていく。
どうか来月も来年も続きますように。
9/6/2024, 12:10:17 PM
時を告げる
夜中にやたらと響く秒針の音は
身動きできず止まっている私を
置いてけぼりにして進んで行く。
心音のような安定の秒針の音は
まだ子宮に守られた赤子の感覚になる。
不安と安心は表裏一体だと
全ては過去になって行くと
冷静沈着に時を告げゆく。
9/4/2024, 9:43:40 AM
些細なことでも
おはよう、と朝起きてきた。
ご飯をしっかり食べた。
行って来ます、と学校へ行った。
学校じゃなくても外出できた。
ただいま、と元気に帰って来た。
お風呂に入った。
笑顔で話をしてくれた。
明日を楽しみにしてくれた。
些細なことでも
当たり前じゃなくなると
ひとつひとつが喜びになる。
寝ていたはずの娘から
出勤途中に電話があった。
「行ってらっしゃい。頑張ってね。」
身体が軽くなって
それだけで頑張れる。