1/16/2025, 10:54:00 AM
透明な涙
「この小説…泣いたわ。」と言いながら、自室から出てきた娘。そしてどんな内容だったのか、あまり興味のない私にひたすら説明する。
透明な涙は、娘の言葉となって溢れていた。
1/13/2025, 11:54:29 PM
まだ見ぬ景色
あれは夢だったのかと思うほど、あの一年は走馬燈のように過ぎていった。
今、貴女が見ている景色は、立ち止まっているかのようにゆっくり流れている。
まだ見ぬ先の景色を楽しみに、流れる景色の真ん中で、笑顔で居てください。
1/13/2025, 1:35:39 AM
あの夢のつづきを
あれは夢だったのかと思うほど、あの一年は走馬燈のように過ぎていった。片付けをしていると、夢ではない証拠のようにその欠片が残っている。楽しく充実した一年であり、苦しく藻掻いた一年でもあった。それでも、あの夢を見ることができて良かったと思う。もう夢のつづきを見ることはない。
1/10/2025, 12:49:42 AM
星のかけら
このカケラを集めたら
星のカタチになっているのか。
このガラスを溶かしたら
またカガヤクのだろうか。
このカラスは黒いけど
イツカ幸せを呼ぶ鳥になるのか。
星のカケラは海底で星砂となって
願いカナエテくれるだろうか。
1/8/2025, 11:32:18 AM
RingRing……
家の電話が鳴る。
家の電話には基本出ない。
だってこっちは用事ないもん。
電話の折り返しを待っている
時だけ瞬時に受話器を取る。
自分勝手なワタシ。
家の電話が鳴る。
気まぐれで電話に出てみる。
「はい♪もしもし…」と
よそ行きの声で出ると
「♪コチラハ………」と
自動音声ガイダンスが流れる。
私のよそ行き声と数秒の時間と
少しの労力を返してくれ。
ゆっくりガイダンスを聞いている
ときではなかった。
RingRing……
家の電話が鳴る。