羊と猫の冒険

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3/9/2025, 11:25:38 AM

嗚呼

感情が整理される前に
思わずこぼれてしまった声。
「嗚呼」
その間に感情を整理して補足する。
補足されず放置された「嗚呼」が
ゆっくり地面に落ちていった。
うまく言葉にならない感情が
ゆっくり地面に染みていった。

2/26/2025, 4:55:24 PM

記録


娘の不調が悪化して、学校に毎日行けなくなった。これは長期戦になると思い、年間カレンダーに記録をつけることにした。
欠席✕、遅刻△、登校〇、服薬の変更時期や体調など。
その一年をふり返ってみると、よく頑張って行っていたなと思う。そして無理をさせたと改めて思う。
記録をつけていたことで、どんな結果も受け容れることができた。
よく頑張りました!と最後に
はなまる💮をつけた。

2/25/2025, 11:49:31 AM

さぁ冒険だ


羊と猫の冒険は続いている。
望んで冒険に出たわけではない。
路を進んでいたら
途中から険しくなっただけ。
岐路は何度もあった。
もう一つの路を選べば
なだらかで舗装されていたはず。
だからといって、岐路まで
戻るつもりはない。
この険しい路を進んだ先に
絶景が待っているかもしれない。
美味しい団子屋さんが
あるかもしれない。
猫を羊の背中にときどき乗せて
道なき路を進もうか。

2/25/2025, 12:36:31 AM

一輪の花


小さな朱色の一輪の花が
庭の端っこで咲いていた。
ドキッとした。
私が小さい頃に埋めた
金魚を思い出した。

小さいころ、金魚が可愛くて
手に乗せて遊んでいた。
ピチピチとしているのが
楽しくて眺めていた。
なのに、だんだん元気がなくなって
水槽に浮いて亡くなっていた。
命の尊さを儚さを、自分の
していることを理解していなかった。
私が少し大きくなったころ
寝ている足の裏を、金魚に
突かれている感覚が何度かあった。
怒ってるよね……ごめんなさい。

一輪の可愛い花が
ただそこに咲いていた。

2/16/2025, 12:44:13 PM

時間よ止まれ

時間よ止まれ?
いいや。
きっかり動いておくれ。
ちゃんと歳をとらせておくれ。
止まってほしいのは肌年齢だけ。
たるんだ瞼に目尻の尾びれ、
刻みこまれたほうれい線。
そこは合わさないで、
肌年齢よ止まっておくれ。

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