雨に佇む
雨に佇む、一本足の赤いアナタは
少し艶が出て頼もしく見える。
雨に佇む、丸顔の錆びたアナタは
バスが来るまで傍に付き添ってくれる。
雨に佇む、置き忘れられたアナタは
持ち主が戻って来るのを待っている。
雨に佇むアナタは、少し寂しそう。
ただそこで待っている。
やるせない気持ち
いつの間にか足に青タンができている。
お風呂に入るとき、はじめて気付いた。
青タンの部分は確実に腫れていて
軽く押してみると痛かった。
足をぶつけたことに、痛かったことに
青タンができてはじめて気付く。
こうして痛みを与え変色することで
ぶつけたことをやっと実感する。
痛みを感じないと、目に見えないと
人は気をつけないのだ。
仕方ないのかな。
鳥のように
あなたの飛んでいる世界は暗く
わたしからは見えにくいけれど
あなたが見下ろしている世界は
広く明るいのなら、安心できる。
さよならを言う前に
勝手に人と比べて
勝手に将来を悲観するな。
知らないのに弱いと言うな。
知らないのに可哀想と言うな。
さよならを、別れを言う前に
出会えたことを感謝しよう。
空模様
仕事へ向かう途中、小雨が降っていて
久しぶりに傘をさした。
仕事が終わって外に出ると
雨はやんでいたが
地面がかなり濡れていた。
中に居ると過ぎた空模様を知らない。
癇癪を起こしたような通り雨だったのか
シクシクと長い雨だったのか。
通り過ぎた空模様は
うっすら跡を残し進んで行く。
余談_φ(・_・
娘の心模様。
もうすぐ二学期がはじまる。
私が仕事から帰ってくると
ベッドでぐっすり寝ていた。
机の上は、学校の課題をやろうとしたのか
少ししたのかわからない荒れ具合で
プリントが畳まれて置いてあった。
療養を優先している今、登校や課題は
リハビリ目的とはいえ、良い刺激になるのか
ただの負担になるのかわからない。
わからないから、試してみる。
試してみないと、わからない。