羊と猫の冒険

Open App
7/28/2024, 12:51:01 AM

神様が舞い降りてきて
こう言った。


絵に描いたような白い衣で白髭の神様が
絵に描いたような笑顔で舞い降りてきた。
そして一言、「だいじょうぶ」と。
その言葉が欲しかった。
その安心が欲しかった。

今の自分は身動きできなくても
未来の自分が何とかするから
とりあえず今日は食べて寝て
明日へ先延ばししていろと。

7/26/2024, 3:29:59 PM

誰かのためになるならば


人のためは、自分のため。
こんな私を許してほしいから
そんなあなたを許します。
こんなとき助けてほしいから
そんなあなたを助けます。

こんな私はやさしいでしょうか。
人からどう思われても気にならないと
自分のために図々しく
人にやさしくできるのです。

7/25/2024, 2:30:10 PM

鳥かご


じいちゃんはメジロを飼っていた。
木製の長方形の鳥かごは
羽根を一瞬ばたつかせて
飛び移る程度の大きさ。
メジロはずっと右往左往していた。
じいちゃんは定期的に鳥かごの掃除をし
すり鉢で餌を用意し与えていた。

無口で滅多に笑顔を見せないじいちゃん。
表情を変えずメジロを愛でる姿が
未だに脳裏に焼き付いている。
じいちゃんに大事にされたメジロは
この鳥かごの中でも幸せそうに見えた。



7/21/2024, 12:43:55 PM

今一番欲しいもの

元気が一番ほしい

7/20/2024, 2:25:08 PM

私の名前


私の名前は◯◯子。
とってもありふれた名前。
どうせなら品のある『百合子』がいい。

私は双子だけど、姉は◯◯子ではない。
お腹の子が双子だと思わなかったようで
姉は早々に名付けられた名前だが
私(妹)の名前は後から付け加えられた。
親の話が本当なら、産婦人科医が
双子だと気付くのが遅かったのか
片方(私)の命が危うく安定するまで
わざと伝えなかったのか。
実のところ私だけ未熟児で
姉は母と一緒に退院し
私は保育器で数週間過ごした後
遅れて退院したらしい。
誕生の秘話?は、少し哀れな気もするが
そんなことを感じることもなく
順調に成長して今に至る。

私は自分の名前に満足している。
私にしっくりくる名前だ。

Next