羊と猫の冒険

Open App
6/2/2023, 12:30:13 PM

正直


正直なところ、娘の通う学校に
毎朝の遅刻・欠席連絡が億劫だ。
8:15にケータイのタイマーをし、
とりあえず『遅刻予定』と言お
うか、『欠席』と言い切ろうか
を悩む。完全に登校しないなと
思うときは『欠席』と連絡する。
今日は学校行くかもしれないと
期待すると、『遅刻予定』と伝
えてみる。
毎朝同じ先生が電話に出るわけ
ではないので、『毎日連絡入れ
ておりますが、今日は欠席で』
と前置きを付けてみる。
毎日電話を入れていると、お決
まりのセリフのような言い回し
になり、逆に口元が動きにくい。
なんだかなぁ。

娘からのお褒めの言葉。
『毎日学校に出欠連絡を入れて
くれる親で良かった』と。
面倒臭がってしない親御さんが
いるようで、出欠連絡の有無は
大事なのだと。
いやいや、あなたが行ってくれ
たら、正直こちらもそれが一番
なのですが……と言いそうにな
り口をつぐんだ。
引き続き8:15のタイマーで、欠
かさず連絡をしようと決意する。

6/1/2023, 12:02:55 PM

梅雨


愛車が自転車の私には、雨は大敵。
より安全運転を心がけ、風邪をひか
ないように、髪の毛が膨張しにくい
よう念入りにヘアクリームをつける。
雨の中、買い物にも寄りたくない。

ごめんよ。
雨続きの梅雨は好きになれないや。

でも、『梅雨』の漢字の雰囲気と
読みの響きは美しいな。
梅雨、時雨、五月雨、氷雨。
雨の表情が美しく、こんな表現の
ある日本人に生まれてきて良かった
とまで思える。

5/31/2023, 1:26:55 PM

天気の話なんてどうだっていい
今、誰かに話したいこと……


娘が当たり前に毎日学校へ行き、部
活動も続けていたとき、言葉にせず
とも親の私も本人も思っていたこと。

皆しんどくても頑張っていて、団体
競技なんだから、ひとりだけ休んだ
らアカン。

そうやって心身ともに疲弊していき、
うまく癒すこともできなくなって。
楽しくて好きだったことが苦痛に思
えてしまい、それが余計に苦しめた。
徐々に脆くなっていく心に気付いて
いたのに、耐えるものだと言い聞か
せ、なんとか持ち堪えるだろうと。
今は休部して学校も時々行っている。

ただ私が言うまでもなく、娘は自分
を褒めた。
『私、頑張ったよ。体調をくずして
しまったけれど、頑張れたこと後悔
していない。』

私は娘を尊敬している。
家事の手伝いをしないところ、自分
勝手極まりないところは腹がたつが、
人としてスゴいなと思う考え方をし
ている。
体調をくずしたことで、自分を知る
ことができた。今後はそんな自分と
うまく付き合っていくようだ。

5/30/2023, 2:29:31 PM

うちの娘は、たぶん中身は猫だ。
ヒトの姿で人間界に生まれた猫。
小さいころは、テーブルの下や
廊下によく寝そべっていた。
まったり過ごすことを好んで、
気まぐれに甘えん坊。そして猫舌。
猫が人間界で生活していくのは
なかなか大変だと察する。
よく頑張ってきたぞ。
大丈夫。
もう少し猫らしく過ごそうか。
ママの横で丸まっておやすみ。

5/29/2023, 11:08:03 AM

夜中にうっすらと目が覚めた。娘が
やっとお風呂に入っている音がする。
何時だったかはあえて確認しなかった。
結局朝は起きれず、学校は休んだ。

夕方の5時前に仕事から帰ってくる
と、朝昼兼用で用意していたお弁当を
今頃食べていた。4時ごろまで寝て
いたらしい。たぶん半日は寝ている
だろう。
そんな生活リズムで、朝と夕の一日
二食、ほとんど寝ていて起きている
ときはケータイ依存。
部活動で付いた筋肉もあっさり落ちて、
贅肉にもならずに痩せていった。

ついこの間までは、当たり前に学校
行って部活漬けの毎日を送り、家で
は宿題もやっていた。
心が壊れるって、こういうことかと
わかるぐらい、 娘がみるみる崩れて
いった。
朝練に笑顔で駆け出していった娘。
放課後の部活動から帰ってきた娘。
そんな当たり前だった日常の姿は、
もう思い出になり薄れていく。

Next