自分用のクリスマスプレゼントを買うと決めていたけど、何にするか悩んだまま、気づけば25日。しかも、今日は運悪く緊急の仕事が回ってきたせいで時刻は19時を過ぎていた。
スマホで近くの駅ビルの営業時間を調べてみる。飲食店以外は20時で閉まってしまうらしい。買うものが決まっているなら十分だが、色々なお店を見て悩むには微妙な時間だ。店員さんだって、閉店間際に優柔不断な客の相手などしたくないだろう⋯⋯と、諦める理由を考え、その日はそのまま帰宅することにした。
それでもやっぱり何もないのは寂しく、家の近くのコンビニへふらりと足が吸い込まれてしまう。
スイーツコーナーには、いつもより明らかに豊富な数のケーキが並んでいる。普段なら買わない価格帯のそれを手に持ってレジへと並んだ。
ぐだぐだだったなと振り返ってみる。そもそも教徒ではなく、行事の楽しい部分だけを味わっている身だが、特別感のあるこの日が好きだ。
きっと後日、悩んでいたプレゼントも買ってしまうと思う。
『とりとめもない話』
「そういえば、今年の箱根駅伝に母校が出るんです。それで最近はしょっちゅうSNSを見てしまって、順位予想とか区間予想とかいろいろ調べてしまうんです。選手の子たち、2003年生まれとかでびっくりしてしまいますよね。もうずいぶん年下の子が大学生なんですね。当たり前なんですが。私はもう社会人になって5年経つらしいです。でも未だにミスが多いし、集中力は続かないし、まだ全然新人のつもりで仕事をしてしまいます。来年こそは意識を入れ替えたいものです。
なんだかすごく喋ってしまってごめんなさい。私の話を聞いてくれてどうもありがとう」
秋晴れってどういう意味だったかしら。
きっと言葉通りの意味だと思って、日常で見ても聞いても調べないのね。
予想は当たっていたけれど、良い勉強になりました。