「霜降る朝」
凍りつきそうなほど寒い日の朝、世界を恨みながらドアを開ける。
ああ、凍ってしまう。私の血行の良くない手足の先がすでに温度を失いつつある。これはしもやけコースだろうな。
そもそも私起きたくなかった。人間だって動物だし、好きな時間に起きたってよくないですか? 目覚ましとか出勤時間のためにわざわざ睡眠を切るなんて馬鹿らしい。布団からも出たくなかった。何故快適な場所から自ら這い出て辛い環境に行かなければいけない?
なんて不毛なことを思いながら電車に乗る。そんな今日という一日の始まり。
11/28/2025, 5:40:06 PM