甘露

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2/2/2024, 8:31:51 AM

空がほんのりライラック(だから) ブランコ降りて じゃあまた明日

題目「ブランコ」

1/28/2024, 4:17:22 AM

凍てつくような風に
柔らかく香りを乗せる梅の優しさに足を止め
春を待つ

題目「優しさ」

1/27/2024, 4:50:13 AM

1日の中で、最も生き物の音が無くなる時間。
星と、街の灯りだけがチカチカと、小さく力強く囁きながら何かを話し合っている。
たまには風が大声を上げ、たまには雨がかしましく喋り合う。
月は言葉少なに夜空をゆっくり、気まぐれにたゆたう。



眠れない夜には、天使に会える時がある。
彼は私の全てを赦し、抱きしめ、流す涙を受け止めてくれる。

または、悪魔が来る夜もある。
これまでの罪を冷たい氷柱に変えて、突き刺し、責め続ける。朝日が私を暖めてくれるまで、彼は赦すことはしない。

ミッドナイトという濃紺色の言葉の中には、静けさと贖罪が忙しく行き交うから、こそりと丸薬を一粒飲んで、目蓋が重くなり、今日こそは、あの星や街の灯や、風や雨になれるよう膝を抱えるのだ。

題目「ミッドナイト」

1/24/2024, 11:05:07 PM

貴方の微笑む夢を見ました。
あれから何年も経ったのに、あの頃の貴方のままでした。
網戸越しの逆光の中で、いつものように目を細めて。
左の口角だけ上がる、あの癖のある微笑みに、私はやっぱり見とれていました。
きっと私も微笑返していたでしょう。


貴方の知らない私の季節は、もういくつ過ぎたでしょうか。

未だにこうして、貴方を愛している私がふと立ち止まる朝があります。





だからごめんなさい。

まだ連絡は返せません。



題目「逆光」

1/22/2024, 9:54:18 PM

やり直したい過去ばかり。
タイムマシーンで、戻れたら全部、全部やり直したい。


そしてきっと、同じような過ちを、また繰り返すんだと感じてる。


朝。六時半。苦しい気持ちで、今日が始まる。


題目「タイムマシーン」

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