甘露

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貴方の微笑む夢を見ました。
あれから何年も経ったのに、あの頃の貴方のままでした。
網戸越しの逆光の中で、いつものように目を細めて。
左の口角だけ上がる、あの癖のある微笑みに、私はやっぱり見とれていました。
きっと私も微笑返していたでしょう。


貴方の知らない私の季節は、もういくつ過ぎたでしょうか。

未だにこうして、貴方を愛している私がふと立ち止まる朝があります。





だからごめんなさい。

まだ連絡は返せません。



題目「逆光」

1/24/2024, 11:05:07 PM