背伸びしたネコ

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11/27/2022, 3:18:55 PM


愛情

愛してる、だなんて人々は容易く口にする

愛について
深く考えたこともない者から出るその言葉は
まるで、吠える犬のおもちゃのようだ

そこにぬくもりはない
あるのは光の無い黒い2つの目と
作り物の毛皮や、その中にある冷たい電池だけ

見せかけのふわふわの塊に
人はなぜだか騙されてしまう

そしてある日
電池を見つけてしまうのだ

それは悲しい現実である


愛している

その言葉には重みがある
愛する、という行為は簡単ではない

それは相手から何も望まず、与えられるだけの
知識と優しさを与え続けることだ
何をされようと、どんなに辛くても

それだけの忍耐力がある人間はいるのだろうか

ドラマや映画を見て影響された人々が
簡単に口にする、愛している には
なんの縛りも約束もない
そこに責任など無い

ただ自分の欲求の赴くまま、発している

それを都合よく解釈した相手は、また都合よく自分のことを気持ちよくしてくれる人、として好意を示す

現在の世界は、自己愛に塗れている
本当に他者を愛することができる人がいるのだろうか

私はこの世界にこれ以上失望したくない
本物の愛情が存在すると証明してから、死んでいきたい

11/22/2022, 8:23:13 PM

夫婦

近頃、この関係の良さがわからなくなってしまった。

大学生までは私もクラスの女の子たちと同様に、それについて夢を膨らませてキャッキャと浮かれていた。
いつか好きな人と、幸せに暮らすんだなんて、
いつかそんな日が来るんだろうだなんて、
あたりまえに思っていた。

しかし、社会に出て大人たちをよく見てみると、
私の思い描いていたものは存在しないことがわかった。

そんな中、私の尊敬する上司は奥さんの話になると、
「うちはとても仲がいいんです。手を繋いで眠ったりもしています。」
そう話した。

「ああ、この人は一途に奥さんを愛しているんだな。」

そう信じた上司は、若い新人と長期に渡り浮気していた。

思えば、私の両親も毎日喧嘩していたし、父はよく帰ってこなかったし、母はよく目を腫らしていた。

友人の両親は、暴力や、金銭的なトラブル、不倫等の理由で離婚しようとしているところや、実際にしているところが多かった。

夫婦。それは私の夢でありゴールだった。
けれど、それは私の思い描く場所から遠く離れたところに存在しているらしい。

それは酷く虚しい現実だった。

私はまた夢を抱くだろうか、その遠い場所へ歩みを進めるだろうか。

あなたは誤解している、その世界はこんなに素晴らしくて美しいものなんだよ、と心から教えてくれる人を望んで、今は小説や映画の中に逃げ込むとする。

11/21/2022, 11:31:39 AM

壁にぶち当たったとき、助けられるのは自分でしかない
知識が足りないなら、かき集めなければならない
どうすればいいのか、それを自分自身に問い、答えを見つけ出すことが人生である