どうして否定する。
この世界で要らない人間は居ないなんて陳腐なセリフを吐くつもりはない。
お前が否定をするな。俺の気持ちまで踏みにじるな。
嫌になる。うんざりするぐらい言い続けてやる。
最後まで付き合うから全部くれって言ってるんだよ。
不思議だ。
君があまりに覗き込んでくるから、落ち込んでいたのがどうでも良くなってしまった。
チョコ一つで子供のように笑う君のそばに居て、心が軽くなるという現象を初めて知る。
陽は高く空は蒼い。こんなにも世界は明るかったんだね。
生きるのに必死ではなくて
ただ今日をなんとかしているだけ。
このまま年を取っていくのだなと思った。
惜しいとも思わない。
それほど価値ある世界ではなかったなと思ったのが中学の頃だった。
終わるんだと思ったらただ悲しくて、世に生まれた意味や今が一番若いんだとか考えることすらおこがましくて浅ましくて。
寂寞…の意味を調べて腑に落ちたの。
誰も悪くなかった。
根っからの悪人なんて居なかった。
神は今回の魔族の地上への進軍に対して、巫女でもなく王族でもない孤児に勇者の称号を与えた。
これまで人々が戦争後に争う様子を嘆いてのことだった。
結果として、勇者は孤児だからと爪弾きにあったと思えば、戦後は王族の政治の道具として利用されかけた。
そして現在、魔族の王に囚われ、魔界統一に利用されているという。
助け出さねば。という神の思惑をよそに、二人は案外仲良くやっている。
ご飯を支度するのは勇者の仕事だった。
「ちゃんと野菜も食べなさいよ」
「食わんといったものをわざわざ出すお前が悪い!」
勇者は女で、魔界の王は男だった。
「あのねー。そろそろお前ってのやめてよ」
「言えるか…今更」
地上を欲した魔王はなぜか 勇者の少女に惚れており、少女も甲斐甲斐しく世話を焼いている様子。
おやおや。神はもう少しこのままごとを見ていたくて空から眺めるにとどめた。
次の魔族の進軍はずっとずっと先になりそうだ。
ちょっと吐き出させてください
二次創作書いてたんですが、
最近他の人の作品読むのが怖いんです。
自分と違うのをみるのが怖い。この現象ってなんですか?
祭りにもイベントにも参加できなくて、
せっかく誘って貰ったのに口先だけの人なんだと思われている。
それとも誰にも見向きをされていないか。
すごく疲れている。考えすぎて疲れている。
人と関わるのが怖い。誰か見つけてくれと声を上げたのは私だったのに。