狭い部屋に、42人。
皆んな、制服を着て自分の席に座る。
私の、隣の席の女の子は明るくて人気者。
しかし、情緒不安定なところがあって地雷多め。
そんな彼女が言った
「アイツのこと好きでしょ?」
ドキッとした。私の顔を覗きこんでいたずらに笑う彼女に。
「アイツのこと、、、好きじゃないよ」
ぐっと目を開いて驚いてる彼女。
残念そうに、そっか、と言ってまたアイツの事を見る彼女。
その時気づいた。彼女は、アイツのことが好きだということに。もし、私が「うん」と言ったらどうしたのだろう。彼女のことだから、一緒に頑張ろうと言いそうだな。そんなこと思いながら。机の上に、ぽたり、ぽたりと涙を落とす私。
私が、好きなのは、アイツじゃなくて、
「貴方なんだよ」
あっという間に散った恋。あれから、話し掛けて来なくなった彼女。あんなに、楽しかった教室が今では、狭い地獄になってしまった
逃れられない呪縛
友達が学校を休んだとき、必然的に独りになる。一人になることは、恥ずかしくない。
でも、可哀想だとか、ボッチだ、とか面白おかしく茶化されたり、冷たい目で見られるのが恥ずかしい.周りを気にして、どんどん苦しくなる。きっと皆んなこうなるのが、嫌だからむれていくんだろう。何処にいても気になる視線。
学校という呪縛から、はやく逃れたい。
子供ままで
ずっと昔から住んでいた家を手放し、新しいマンションに移り住む事になった。
移り住むといっても、もともとは、そこの近くに住んでいた。突然、親の仕事で引っ越した、という感じだから新生活、という感じでも無い。引っ越して何日か経った頃、ふと仕事の帰り道で昔行った公園の事を思い出した。夜も更けていたし、まっすぐ帰ろうと思ったが気付いたら公園の一歩前まで来ていた。せっかくだしブランコにでも乗ろうと、2個あるうちの左にそっと座った。何か違和感を感じた。すると、何処からともなくカゼが吹き始め少しずつブランコが揺れてきた。
まるで、小さな子供が押しているかのように
ぽたり、ぽたり、気づけば涙を流していた.
ずっと、隠していた。本当の引っ越しの理由を、、
ずっと昔僕には、好きな子が居た。いつも一緒に遊んでた。その日も、同じように遊び帰っている途中、その子は交通事故でなくなった。そのショックから体調を崩していた僕を心配して思い出さないように、と引っ越ししたんだ。ごめんね、会いに来れなくて、遊びに来れなくて。
目元の熱が全身に広がり始めた頃、もう一つ思い出した。君はいつも、ブランコの左に乗っていたことに、あの時の違和感はこれだったんだね。右側に移動してゆっくり隣を見た時、子供のまんまの君がいた気がした。
やっぱり、僕の心は君に奪われつずけている
また明日、会いに来るよ
バイバイ
初恋の日
今までの人生の中で一番胸が熱く高鳴った日
貴方の隣を歩けたら、どんなに幸せだろう。
髪も声も顔も性格も全部が輝いて見えた。
でも、それもみんな昔のこと。
貴方に、恋人がいなかったら今私はこんなに泣く事無かったのかな、、
ねぇ愛してるよ。
好きじゃないなら、
私に優しくしないでよ。
冷たくしてほしいわけじゃない。
でも、優しくしてほしい訳でもないの。
我儘かもしれない、けどあなたに優しくされるたび心の何処かから崩れて、あるはずも無い希望を抱いてしまうから。
諦めたいけど、諦めれない。
こんな恋辞めてしまいたい。
きっと貴方が私を拒否すれば諦められる、だから、好きと伝えることにする事にするよ.
「好きです。ずっと前から好きです。」
涙をこらえて言う私。同性なのに、、何でそんなに笑顔なの?
「よろしくお願いします」
えっ?何で?叶わないはずだったのに叶っちゃた、、えっ??
それから6年経った今、私の隣で指輪を大事そうに握って寝てるのは、私に、恋を教えてくれた人です。
「同性愛」「両想い」
「恋している人頑張れ!!!」