彼女は病床で静かに目を閉じていた。
最後の時間が迫る中、
彼の手がそっと私の手を握った。
「ずっと、一緒にいたかった。」
涙が頬を伝う。
私は微笑み、かすかな声で答えた。
「私も、ずっと。」
二人の心がひとつに重なる瞬間、
彼は私の手をぎゅっと握りしめた。
その温もりは、言葉以上に深く、彼の胸に刻まれた。
彼女は静かに息を引き取ったが、
彼には分かっていた。
心は決して離れないと。
なんでもないフリはしない方がいい。
それで自分の行動に制限がかかるのなら尚更。
思うこと感じたこと心配なこと、、
諸々吐き出してしまえばいい。
気を使わせたくないとか言う理由で
全部一人で溜め込んで処理しきれずに居ると
これから生きてく道、
相当しんどいよ。
他人を心配する事ってそこまで負担大きくないから
自分の不満を分散させてあげないと
潰れるよ。
君たちには仲間がいるか?
友達じゃない。仲間だ。
自分の挑戦やキャリアを共に歩んでくれるライバル
自分が失敗をした時に支えてくれる人
いや、
見方によっては友達も仲間と言えるのかもしれない。
家族も友達も、先輩や先生、上司だって
見方によっては仲間だともいえる。
みんなに共通してることは
『自分』を見てくれているということ。
何気なく関わっている身近の人との関係を
改めてひとりひとり見つめ直してみると、
より一層仲間という意識が湧いてくる。
仲間ってなんだろう……
自分が生きていて、支えてくれて、
はたまた支えてあげて、影響し合って、、
互いの中身を認識できた時点で
人生における仲間なんじゃないかな。
さりげなく
傍らにある
大きな手
深く染み込む
その温かみ
ありがとう、ごめんね
そう呟いた。
もう彼には伝わらない、伝えられない。
伝えたくもない、、。
分かってる。
でも、、何故だろう
口から零れたのはもう関わることの無いだろう
彼への感謝だった。
散々殴られて、蹴られて、、働かされて、
私はお前の奴隷じゃない!!
今頃新しい女の血を吸って生きているのだろう。
嫌いだった。大嫌いだ。
でも、、、捨てられても蘇るのは
色の付いた輝かしい日々ばかり。
あんな彼で無くなってしまったのは知ってる。
散々みてきた。感じてきた。
なぜ今になってこんな事を、。
零れたのは涙だけじゃなかった。
人生の1ページを飾ってくれた
忌々しい『元』彼への想いだった
ありがとう、ごめんね。
あなたの思う私になれなくて。