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1/30/2024, 12:19:21 PM

『あなたに届けたい』



あなたに伝えたいことが、届けたい想いが沢山あるの。

いつも、優しくしてくれてありがとう。
いつも、笑わせてくれてありがとう。
いつも、励ましてくれてありがとう。
いつも、愛をくれてありがとう。

あの日、素直になれなくてごめんなさい。
あの日、嘘ばかりついてごめんなさい。
あの日、あなたを傷つけてごめんなさい。
あの日、あなたを置いて逝ってごめんなさい。

嗚呼、どうかまだ消えないで。あと少し、あと少しだけ。この想いがあなたに届くまで。




7/19/2023, 8:37:26 AM

『私だけ』



⚠閲覧注意⚠
( 病み etc )



「なんで私だけなんの才能もないんだろう」

学校の帰り道、私の愛する人はそう呟いた。

「なんで私だけ可愛くないんだろう」

暗い顔をしながら呟く私の愛する人。

「なんで私だけ報われないんだろう」

「なんで私だけ誰にも見てもらえないんだろう」

今にも泣き出しそうな声音で呟く私の愛する人。

「なんで私だけ誰にも愛してもらえないんだろう」

そう言って涙を流す私の愛する人。


「大丈夫だよ。あなたがどんなに才能がなくても、どんなに可愛くなくても、どんなに報われなくても、私だけはあなたを愛してるよ」

私の言葉に声をあげて涙を流す私の愛する人。

かわいいなぁ。もっともっと苦しませて、私だけしか見えないようにしてあげなくちゃ。

私に必要なのはあなただけ。
だから、あなたに必要なのも私だけでいいんだよ。

私だけがあなたの味方。

私だけ。私だけ。

7/3/2023, 2:16:53 PM

『この道の先に』



家出をした。
両親から入学祝いに買って貰ったスーツケースに最低限の荷物をつめて、履きなれたローファーを履いて深夜2時、家を出た。

私の両親はとても優秀で父は教授、母は銀行員だ。だからなのか、成績にとても厳しい。

学年3位以内に入らないと長時間説教をされる。

学年3位以内に入らないと約立たずだと罵られる。

学年3位以内に入らないともっと努力しろと怒鳴られる。


でも。


学年3位以内に入ると当たり前だと言われる。

学年3位以内に入るとやっと役に立ったなと言われる。

学年3位以内に入るとお前の価値はこれだけだと言われる。



そんな暮らしはとてもつらかった。



家を出よう。

ある日ふとそう思った。いや、何回も思ったことがあるけれど、ここまで強く思ったのは初めてだった。
多分、限界が来ていたのだと思う。

だから私はみんなが寝静まった深夜2時、家を出た。


外は真っ暗で道の先もよく見えない。
歩き慣れた道だけど、何かが吹っ切れたからなのか、何処か違う気がした。

この道の先に何が待っているかはわからない。
だけど、縛られる人生はもう飽きた。

私の人生は、私の道は、誰かに縛られていいものじゃない。

強くそう思った。

「よし、行こっ」

私はそう呟いて歩き出した。

4/21/2023, 8:17:44 AM

『何もいらない』



⚠閲覧注意⚠
( 鬱、病み etc )



「あの方、心を病んでしまったそうよ」

「お仕事にも行けずに引きこもっているそうね……」

「あの2人、とても仲の良い夫婦でしたものね」

「えぇ。 可哀想に……」


みんなは僕を可哀想だと言う。
ご近所さんや友人、家族。様々な人が、そう口にする。
僕にはその意味が理解出来ない。


だって、僕には優しくて可愛い妻がいるから。


妻がいるから、毎日毎日笑顔でいられる。

妻がいるから、毎日が幸せで溢れている。

妻がいるから、どんなに苦しくても頑張れる。


こんなに幸せなのだから、可哀想なわけがない。
妻がいれば他に何もいらない。美しい光を放つダイアモンドも、高級な布を使った洋服も、何もいらない。
僕は妻がいるならそれでいい。
妻だけが僕の生き甲斐だから。



#生き地獄か天国か_④

  ──── END ────

4/18/2023, 10:18:21 AM

『無色の世界』



君がいなくなってから何週間が、何ヶ月が経っただろうか。
君がいた世界はとても華やかで輝いていたのに。
今は真っ暗で、何も見えないんだ。
笑い方や、楽しいという感情、喜びを忘れてしまったんだ。


朝起きて、何も食べずに仕事に行く。

夜遅くまで働いて家に帰る。

酒を飲んで、つまみを食べて、死んだように眠る。

そんな毎日なんだ。


君がいた時は、笑顔が絶えることなんてなかったのに。

君がいた時は、毎日が幸せだったのに。

君がいた時は、どんなに苦しくても挫けることはなかったのに。


君は、いつ、帰ってきてくれますか。



#生き地獄か天国か_③

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