初めてあんなに人を好きになった
1個下の大人びた男の子
かっこいい車に乗って来て
雨が降っていたのに外に出てドアを開けてくれた
夜のドライブをして、2人でタバコ吸って
1個しか違わないのに私は見栄を張って服を買ってあげた
少しでも余裕があるように見せたくて。
君の家の前を通る度にどうしても車に目がいってしまう
こういう時、家がお互い近いのはよくない
友達の紹介で、会うまで何回も電話に誘ってくれて
とっても楽しかった。ずっと話せた。
会った瞬間に惹かれた
なんで今まで見つけられなかったんだろって思った
そのくらい、魅力的だった
けど、もう君の名前も呼べない
呼ぶ資格がない
君も私の事なんて忘れてるだろう
忘れていて欲しい。
きっと私の友達から私の悪い所を山ほど聞いているのだろう、
大丈夫、覚悟はしていた、今の彼と付き合う時に
悪く思われてもいいと思う反面
噂を信じないで欲しい、私から話をさせて欲しい
私を信じて欲しいと願ってしまう。
もう、会うこともないのに。
こんな私の醜い想いは届かない、届かせたくない
どうか、届かないで……
「届かない……」
あなたと幸せな未来があったらいいなって想像しながら
私はあなたじゃない人のことを想ってる。
この気持ちがどうにかなって、このまま間違わずに
私はあなたと楽しい思い出を作れたらな
なんて、漠然と考えてる
「未来図」
雪国と言われているこの場所に住む人達は
雪が降らないことを願うことが多い
雪を待っているのは
電車が止まって、学校が公欠になることを期待している学生くらいだろう
でも、
雪が嫌いという人はあまりいない気がする
なんだかんだ降って欲しくないと言っていても
みんな毎年楽しみにしているのだろう
ちなみに私は今年も雪だるまを作ります。
「雪を待つ」
私にとっての「愛情」とは言葉と行動で示すもの
どちらか一方が少なくてバランスが取れないと
それは私にとっての愛じゃない
私以外の人の「愛情」の認識は否定しないし
肯定もしないけど
私のことを知らない人達が
私にとっての「愛情」を否定も肯定もしないで
「愛情」
教室で1人、あなたの委員会が終わるのを待ってた
委員会が終わって教室に私を迎えに来てくれて
下校時間ギリギリまで教室でおしゃべりした
駅までは手を繋いで歩いて20分の道を遠回りして
他愛もない話をしてたあの時間が何よりも好きだった
あなたとお別れする瞬間は何よりも嫌だったけど
1人になった電車の中で帰り道のことを思い出す
誰もいない駅のホームで手をつなぎながら電車を待った
電車が来る直前にあなたが優しくしてくれたキスが
私はとても愛しかった
「放課後」