幸太郎

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6/4/2024, 11:47:15 PM

あるところに
読書好きの少年がおりました。
色々な本を読んでいる少年なのですが、
どうしても理解できないことがありました。
そこで、少年は本を持って、
お父さんに質問しました。
「どうして、この人達は争っているの?」
お父さんは少年の頭を撫でながら
自分の子が心優しく育っていることに
喜びながら答えました。
「お金を奪いあってるんだよ」
「どうしてお金なんか奪いたいの?」
「お金があればたいていのことは思い通りになるからね」
少年は「ふーん」と言ってから、
次は他の本を父の前で開いて見せました。
「ここ!印刷ミスって言うんでしょ?見つけたんだ」
少年の指先には
「3億円を奪い合って命を落とす」
と書かれています。
少年は指先をクルクル回しました。
そこには「3億円」の文字。
お父さんは笑いました。
「それは印刷ミスではないよ」
「えーっ!これっぽっちで?
だって…、僕のおこづかいより少ないよ?
こんなことで人は争うの?」
少年は世界一のお金持ちの子供だったのです。
少年は月に100億円を親からおこづかいとしてもらっていました。
「残念ながら、世の中にはその程度の人間もいるということだね」
お父さんはため息をついて、
1000億円のシャンパンを飲みながら答えました。

オレは自室の狭い部屋で
このノンフィクションの本を読みながら、
怒りに震えた。

6/4/2024, 1:32:10 AM

失恋マイスターの上司が言った。
「失恋は人を成長させる。
お前達も失恋を恐れるな!人生の糧としろっ!」
それを聞いたイケメンの同僚が笑った。
「失恋とかした事ないから分からないですね」
以降、彼の姿を見た者はいない…

6/1/2024, 8:30:20 AM

「子供は大人の言葉より
ロボットの言葉を信じる」
と、ある研究者が言った。

ロボットのように働いてきた
無垢な大人は泣いた。

5/30/2024, 8:12:00 PM

お題『終わりなき旅』

終わりがない旅が始まった。
さて、旅費はどうしたものか。

5/29/2024, 10:41:12 AM

小学生の頃からの友人に
久しぶりに会った。
10年ぶりくらいの再会だ。
社会人になってから
なかなか会う機会がなかったのだが、
彼は相変わらず
陽気な性格のままだった。
二軒目の飲み屋を探す途中、
彼が好きな本屋に立ち寄った。
そこで彼が本を手に取って言った。
「この本、死にたくなった時に読むと
オススメなんだよ」
彼の口からそんな言葉が出たことに驚いた。
「気づかなくて、ごめんね」
と、内心でつぶやく。

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