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1/22/2026, 8:40:30 AM

特別な夜

「あぁ~緊張する」
今僕は、慣れない服に身を包み、鏡の前に立っていた。
「着方、変じゃないよな」
僕が着ているのはスーツ。着る機会などほぼないから、念入りに鏡を見ながら身だしなみをチェックしている。
「大丈夫だよな」
こんな格好をしてこれから僕が行くのは、ドレスコードのあるお店。彼女と付き合って、初めての彼女の誕生日。平日ではあるが、夜は会えるということで、2人にとって特別な夜にしたくて、予約した。
「そろそろ行くか」
最後に鏡で姿を確認し、待ち合わせ場所へ向かうのだった。

1/21/2026, 8:18:08 AM

海の底

「うわー、キレイ」
夏に行きたい、おすすめの場所。
というテレビ番組をキミと見ていると、画面いっぱいにキレイな海面が映る。
「砂浜に近い場所は海の水がキレイだけど、海の底ってどうなってるんだろうね」
と、不意に聞かれるが
「海の底かぁ…」
光が届かない海の底。
どれほど深いのか、どうなっているのか想像もできない。
「どうなってるんだろうね。見てみたい気もするけど、闇が広がっていそうで怖いなぁ」
「そうだね。誰も見たことのない世界を知るのは、わくわくもするけど、ドキドキもしそう」
2人で顔を見合わせ苦笑したあと
「今度海に行こうか」
「うん」
海に行くことにしたのだった。

1/20/2026, 8:21:55 AM

君に会いたくて

「はぁ」
ソファに寝転がり、スマホを見る。
見たいものがあるからではなく、暇つぶしに。
「…つまんねえな」
なんとなく見ているだけの画面。自分の気になる情報もなく、ため息だけが増えていた。
「今頃君は、頑張っているのかな」
思い浮かべるのは大好きな君。
できるなら毎日でも会いたいけれど、しばらく会えていない。
というのも理由は簡単で、君の会社の繁忙期だから。
「あぁ、会いたいな」
もう少しすれば、忙しいのも終わるから、それまで待ってて。
という君の言葉を信じ、その時を待つ。
「…君が頑張ってるのに、俺は…そうだ」
ゴロゴロしてる場合じゃない。
君に会えたとき、お疲れさまの労いをするために、手料理を振る舞おう。
料理は初心者だけれど、今から頑張れば。
君に会いたくて仕方ない気持ちを心の奥に封じ込め、俺は料理の練習をしようと決めたのだった。

1/19/2026, 9:19:32 AM

閉ざされた日記

「よしっと。次は…」
普段はササッとしかしていない掃除。今日は時間が取れるので、普段より細かいところも掃除していた。
「あー、本棚の本。ほこりがたまってるなぁ」
お掃除シートで丁寧にほこりを落としていると、少し厚みのある冊子に目が留まる。
「…懐かしいなぁ」
掃除の手を止め、その冊子を手に取ると、パラパラとページを開いてみる。
「ああ、こんなときもあったよなぁ」
手に取ったその冊子。それは、旦那と結婚する前に書いていた日記で、当時付き合っていた旦那への想いも書いてあった。
「…しまっとこ」
今は使われていない、閉ざされた日記。
今度ゆっくり、読み返そうと思うのだった。

1/18/2026, 7:28:38 AM

木枯らし

「今日は風が強くて寒いね」
彼と一緒に、彼の家族であるワンちゃんの散歩に出た。
「そうだね。木枯らし1号が吹くかも。って言ってたな」
そう言いながら、私の右側にいた彼が左側に移る。
「?」
何で移動したのかな?と首を傾げていると、絨毯のように敷き詰められた木の葉が、舞い上がるくらい強い風が吹いた。
「わっ…あれ?」
木の葉が舞い上がるくらい強い風なのに、私はほとんど風を感じていないことに気付く。
「どうかした?」
私に笑顔を見せる彼の髪が、風に揺れているのを見て
「ううん、何でもない」
彼が、風から私を守るために移動したと知る。
「寒いから、手をつないでもいい?」
「うん」
彼に、ありがとうと大好きの気持ちが伝わるように、私は彼の手をギュッと握ったのだった。

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