「好きだよ」
何度キミに伝えても、言い足りない。
キミが、もう十分だよ。と言っても
僕は満足できない。
どうしてこんなに足りないんだろう?
それだけキミが好きだからかな。
僕が、伝え足りない。そう思う分、キミを抱きしめさせて。
キミを抱きしめて、好きって想いを全身で伝えるから、全身で僕の愛を感じてほしい。
キミが好きだよ。誰よりも好きだよ。
重い。って言われてしまいそうだけど
どうかこれからも、キミに好きだよって伝えさせてください。そして、できるなら僕の想いを、笑顔で受け止めてほしいです。
僕が、好きだよ。って伝えたいのは
キミだけだから。
君と と 桜 です
君と
目が覚めて、隣で寝ている君を眺める。
君が起きるまで、寝顔を見つめる時間も僕の幸せ。
愛する君が隣にいて、一緒に食事して、会話して、何をするのも、君と一緒だから、僕は幸せで満たされる。
それは、君とじゃないと感じられない。
愛する君と、これからも幸せに過ごせるように、僕は君に全力で愛を伝えるね。
そう誓うように、僕は寝ている君の頬にキスをしたのだった。
桜
ゆらゆらと、風に揺れる桜。
枝を揺らし、花びらを舞い踊らせる。
短期間しか愛でられない美しさ。
けれど、毎年毎年繰り返し、その美しい姿を見せてくれる。
厳しい暑さ、寒さに耐え、温かい春をピンクに彩る桜のように、辛いときも、負けてたまるか。と、前を向けたらいいなと思う。
またね! はじめまして 空に向かって です
またね!
「またね!」
と手を振り、みんなと別れた卒業式から10年が経った。
「地元にいるのに、友達以外の同級生に会わないんだよなぁ、不思議と」
と思っていたら、同窓会の知らせが届いた。
「同窓会か。みんな来るかな。来るといいな」
俺が覚えているみんなは、学生のまま。その姿が、同窓会で大人へと更新される。
「楽しみだなぁ」
もしかしたらそこで、彼女ができるかも…。
「よしっ」
みんなに会ったときにカッコいい姿を見せようと、体を鍛えることを誓った俺だった。
はじめまして
「はじめまして」
から始まった僕の恋。友達にも教えることなく、誰かに知られることなく、僕の心の中で少しずつ大きくなっていた。
「どうしようかな、この想い」
もちろん、キミに伝えるのが良いと思うし、伝えたいという気持ちはある。けれど、キミの隣はすでに埋まっているから、伝える僕はスッキリしても、伝えられるキミは迷惑なんじゃ。と思ってしまう。
「どうしたらいいんだろう」
迷った僕は、頼れる友達に相談することに決めたのだった。
空に向かって
両手をぐっと、空に向かって伸ばしたら、空を自由に泳ぐ雲を、つかまえられないかな。
もしつかまえられたら、その雲に乗って、新幹線の距離に住むキミに、今すぐ会いに行けるのに。
「こんなときに、キミのそばにいれないなんて…」
毎日しているキミとの電話。気づかれないようにとキミは明るく話していたけど、元気がないのは明白で。
「こんなときにそばにいてやれない俺が、キミの彼氏と名乗っていいのか?」
自分に向けた問いの答えは当然
「いいわけねえだろ」
に決まってる。
「よし」
今はもう新幹線が動いている時間ではない。
明日の朝一番の新幹線に乗り、キミに会いに行くと決め、俺は早く寝るのだった。
涙 と 春風とともに です
涙
ハラハラと零れ落ちる涙が、キミの頬を濡らしてく。
そんなキミを目の前に、俺は何と言っていいのかわからず、口をつぐんでいた。
けれど、泣いているキミをそのままにしておくことなんてできないから
「ごめんね。俺、キミを慰める言葉が見つけられない。だから、思い切り泣いて、泣き止んだら、俺に笑顔を見せてほしいんだ」
キミをギュッと抱きしめ、泣き止むまでずっと優しく、髪を撫でていたのだった。
春風とともに
「遅れてごめんね」
春風とともに届いたキミの声。
「ん、大丈夫だよ」
春風のように温かく、僕の心をふわりと包んでくれる。
春風に舞う桜の花びらのように、風に乗って遠くに行かずに、ずっと僕の隣にいて。
と、願わずにはいられないほど、キミが大好きな僕だった。
毎日、忙しく仕事をこなす中、僕が感じる小さな幸せは、休憩中に缶コーヒーを飲むことでも、家に帰ってからの晩酌でもなく、仕事中に交わすキミとの会話。
僕にとって、高嶺の花であるキミと話せたら、それだけで幸せ。
それだけ?と言われそうだけど、僕が仕事に行く、理由の1つになっているのは間違いない。
これからも、キミと会話するのを楽しみに、仕事に行こうと思います。