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12/4/2024, 9:41:15 AM

「一緒に写真撮ろう」
コートを羽織らないと寒い中、高校の卒業式が終わり、友達と写真を撮っていた。
「あっという間だったね」
「そうだね。早かったね、3年間」
そんな話をしながら、校舎や風景を撮っていたら
「名残惜しいのはわかるけど、そろそろ帰りなさい」
担任の先生がやって来る。
「あ、先生。一緒に写真撮ってください」
とお願いすると
「いいよ」
快く承諾してくれる。
「ありがとうございます」
先生と写真を撮り
「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
荷物を持ち、先生に
「先生、さよな…」
「ちょっと待って」
挨拶しようとしたら、止められる。
「どうかしましたか?」
「うん。君たちは卒業生だから、明日からはここに来ないでしょ」
「はい」
「いつもなら、さよなら。でいいんだけど、卒業生にさよなら。って言われると何だか淋しくてね」
「先生…」
「だから、さよならは言わないで、こう言って欲しいんだ。2人とも、またね」
「はい。先生、また会いましょう」
笑顔で先生に手を振り、学校を後にした。

12/3/2024, 4:52:28 AM

温かい陽射しが降り注ぐ窓際で
僕は1人、戦っていた。
「ぽかぽかな陽射しに負けちゃダメだ。負けたら怒られるのは目に見えている。でも、でも…」
お昼ご飯を食べ、お腹が満たされている中、仕事に取り掛からなければならないのに。
降り注ぐ光と、目を閉じれば闇。という、光と闇の狭間で、僕は睡魔と戦うのだった。

12/2/2024, 6:22:17 AM

泣かないで と 距離 です。

泣かないで

「すみませんでした」
涙を流しながら、キミは頭を下げる。
「何とかなったし、大丈夫だよ」
安心させようとキミに笑顔を向けるけど、キミの涙は止まらない。
「俺も、キミくらい、仕事に慣れてきた頃にミスをしたことがあってね。上司に助けてもらったんだ」
「…そうなんですか?」
「ああ。謝る俺にその上司は、誰にでもミスはある。次からはミスしないようにしてくれればそれでいい。俺はキミの上司だからね。ミスをした部下の面倒をみるのも俺の仕事。キミが頑張ってくれてるのはわかってるから、気持ちを切り替えて、また一緒に頑張ろう。って言ってくれてね」
「………」
「二番煎じで悪いけど…キミが頑張ってるのはわかってる。何かあったときにはフォローするから、ミスを恐がらず、仕事を一緒に頑張ろう。ね、もう泣かないで」
キミの目を見つめると
「はい。ありがとうございます」
目に涙を溜めたまま、キミは微笑むのだった。


距離

休み時間。
廊下で友達と楽しそうに話すキミを見かけた。
「あ…」
俺に気づいたキミは俺に手を振ってくれる。
俺はそれに片手を軽く上げ、応える。
これが俺とキミとのいつものやり取り。
仲の良い幼なじみ。として有名な俺たち。
2人で並んで歩いていても、周りからは、仲が良いね。
と言われるだけ。
正直言って、キミに片思い中の俺には、その言葉は痛い。
隣にいるのに、キミとの距離が遠く感じる。
幼なじみとして、隣にいられなくなる。
その恐怖は感じるけれど、このまま、ただの幼なじみでいるつもりはない。
誰かに取られてしまう前に、想いをキミに伝えようと思うのだった。

11/30/2024, 9:42:09 AM

白い息を吐きながら、キミと会社までの道を歩く。
「寒いね」
キミは、コートのポケットに手を入れ、身を縮こませる。
「そうだね。吐く息が白いと、冬のはじまりを感じるよ」
「あー、会社なんて行かずに、家に帰りたい」
手袋をした両手に息を吐くキミに
「そうだね。でも、仕事だから仕方ないよ」
そう言うと
「わかってるんだけどさ」
キミは不満そうな顔をする。
「少しでも寒くないようにするからさ、頑張ろう」
キミに笑いかけると
「…どうやって?」
首を傾げるキミの手をギュッと握り
「少しはあったかい?」
と聞くと
「うん」
キミは嬉しそうに笑う。
「じゃ、行こう」
手をつないだまま、会社へと歩いたのだった。

11/29/2024, 9:07:24 AM

今年もあと100日なんだって。
というのを聞いて、
それなら、その100日はこのアプリの課題を
忘れずにこなそう。
と決め、遅れることはあるものの投稿しています。
せっかく続いているこの日課。
来年も、終わらせないで続けていきたいと思います。

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