5/22/2024, 2:55:58 PM
また明日、また明日
それは、雲の間から刺す光のように輝く
布団に入るのがもどかしい
また明日、また明日
それは、ドアの前に立つ取り立て屋のよう
ノックの音に布団の中で怯えている
5/21/2024, 2:01:38 PM
英語の授業のスピーチで声がどもってやり直し
ズボンで拭っても湿っている手
体育祭のダンスで手を取る男子の顔は嫌そうだった
友達との集合写真は私だけが上手く垢抜けてない
会社の誰かが要領の悪い私に手を貸して、作業が滞る
相手のネクタイを見ながら、自分の名刺を渡す
恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!
透明人間になりたいと何度思ったことか!
名刺を渡す度、自分が嫌になる
何もない自分を知っているから
5/20/2024, 2:57:11 PM
私の自己肯定感を満たしてくれる都合のいい人
あなたは、私の願望と劣等感から作られた
私を永遠に傷つけることはなく、
欲しいままに安寧を与えてくれる
でもきっと、本当の心を共有することはない
傷つく度に、落ち込む度に
私の理想は山のように高くなっていく
そしてあなたは、山頂で出会うブロッケン現象のようなものなのでしょう
5/19/2024, 1:54:37 PM
虫の知らせが聴こえていたら
あれが最後だってわかったのかな
49日を過ぎてもあなたの笑顔や仕草を思い出す
今も電話をしたら取ってくれる気がしてしまう
もしあの病室に戻ったら最後の言葉を伝えたい
嗚咽ではなく、「また会おうね」と言えたら良かった
虫の知らせが聴こえていれば
最後の瞬間を大事にしたのに
5/18/2024, 2:58:33 PM
物語の始まり方は人の数ほどあるのに
結末は続けるか、別れるかしかないの