やよい

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9/4/2024, 12:55:56 PM

きらめきは、一瞬。

光が消えてゆく過程を見たくない。

綺麗なものよ、永遠にそのままでいて。

落ちぶれるくらいなら、いっそ消えてしまえ。

瞬きをしたその隙に、そっと。

8/29/2024, 12:31:34 PM

いつだって車道側を歩くし、

重たい荷物は持たせない。

もちろん夜道は迎えに行って、

ドライヤーは僕の役目。

落ちた毛布は掛け直してあげるし、

君の好きなグレープフルーツジュースは常に
冷蔵庫にストックしてあるよ。

遠回りで、分かりにくくてごめんね。

僕が君に一途ってこと、伝えたいだけなんだ。

8/28/2024, 11:37:57 AM

君のことを忘れた訳ではないし、
今更やり直したいなんて思ってもいないけれど。

こんな形で合鍵を回収し忘れていたことに気づくなんて
あの頃の僕はしっかりと盲目だったのだろう。

強盗じゃないよ、と両手を挙げてひらひらさせる君は
最後の夜よりどこか大人になっていて、
不覚にも魅力的だと思ってしまった。

取りに来た忘れ物がなにかは知らない。
でも、僕が帰宅する時間に居合わせたのは
偶然ではないと信じたい。

彼女が去って、玄関の鍵をかける。
僕の思い出にも、鍵をかけた。

8/27/2024, 11:57:03 AM

雨の日が好きだ、と彼女は言った。
晴れの日は苦手。私には眩しすぎる、と続けた。

10代の女の子にしては冷めているその眼差しは、
窓の外を捉えたままで僕の方に向くことはない。


帰り際、彼女は華奢なその腕に似合わない、
黒い無骨な傘をさしていた。

その傘の持ち主は、彼女に傘を差し伸べる距離にいる。

その「存在」に今更ながら気づく。

雨が降っているのは、僕の方だけか。

8/26/2024, 12:27:59 PM

私は日記が書けない、続かない。

気軽に写真を撮ることも無い。
 
なにか残すための術はたくさんあるというのに
それをしてこなかった。怠惰。

私は、なにを忘れた?

その中にかけがえのないものはどれほどあった?

わからない。
わかったら、それを後悔と呼ばなくてはいけなくなる。

忘れることで楽になる心もあるのだから、
今はただそっとしておいて。

また、明日。

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