鏡花 水月

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1/17/2026, 12:24:46 PM

『木枯らし』

今日は一段と風が強かった。
天気予報を見た時から外には出たくなかった。
暴風警報が出ることもなく、
通常通り授業があるからそれは無理だったけど。
授業が終わって外を歩いてたら、
急に特別強い風が吹いた。
思わず目を瞑ってしまったけど、
目を開いたらあなたが視界に現れた。
空気は冷たいけど、体温が急上昇するのが分かった。
魔法にかかったみたいだった。
こんな魔法にかかるのなら、
風が強かったとしても毎日通うと思う。

1/16/2026, 12:26:25 PM

『美しい』

美しい人になりたいと思った。
見た目も心も、綺麗になりたかった。
自分の身体は綺麗に思えなかったし、
心は醜すぎて嫌になるほどだった。
いつだったか、無理だということを悟った。
私にはもう無理だと思った。
これが私なんだとも思った。
何ひとつとして綺麗にはなれなかったけど、
それでもこんな私を愛してあげたい。

1/15/2026, 2:33:57 PM

『この世界は』

こんな世界に未練なんかないと思って生きている。
いつ死んでもいいやって、そう思う。
でも稀に、本当に稀に、
この世界が綺麗だ、生きていて良かった、
そう思う瞬間がある。
少し早く起きてしまった時の朝焼け。
帰りが遅くなった時に見えた三日月。
コンビニに寄った時の新発売のスイーツ。
あと少しだけ生きてみようと、
私を奮い立たせる綺麗なものたち。
この世界は、醜くて綺麗なもので溢れている。

1/14/2026, 1:52:06 PM

『どうして』

どうして私を置いて行ったの?
そんなことを、ずっと考えてる。
私には何も言わずに、
知りもしない土地に行ってしまった。
電話をしても繋がらない。
あんなに仲が良かったのに、なんで?
誰に聞いても行き先を答えてくれない。
ねぇ、どうしていなくなってしまったの?
さみしいよ、かなしいよ。会いたいよ。

後で思い出したのだけど、
あなたは空に行ってしまったんだって。
ショックで一時的に記憶を失っていたらしい。
もう一度、会いたいな。

1/13/2026, 1:49:25 PM

『夢を見てたい』

あなたとふたりで暮らしている。
大きな犬が2匹、庭で駆け回っていて、
あなたと一緒に眺めてる。
私が弾くピアノを、
少し嬉しそうな顔して聴いてくれてる。
それなのに急に雷が鳴って大雨が降り始めた。
目が覚めたら泣いていた。
夢だと気付いた。
もう一度寝て、続きを見ようと思った。

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