『ずっとこのまま』
ふたりで手を取りあって走った日。
あなたはこのまま死んでもいいかもって言って笑った。
私もいいよって言って笑った。
ずっとこのまま走っていたいと思った。
そしたらあなたとふたりで笑い合いながら、
幸せだね、いつ死んでもいいねって言い合おうね。
ずっとこのままでいようね。
『寒さが身に染みて』
あまりの寒さに足が震える。
冷えきった手はポケットのホッカイロを包んでる。
でも、気分はとても暖かかった。
だいすきな友達たちに、美味しいお酒。
なんでも楽しくて嬉しい。
寒いけど暖かい。
この時間がずっと続けばいいのにって思った。
明日が来なければいいのに。
『20歳』
今年度、20歳になった。
待ちに待った、お酒が飲める。
色んなお酒が飲みたいな、
最初は何飲もうかなって考えてた。
でも、不思議だよね。
昨日までは19歳だったのに、
20歳になった途端お酒が飲めるようになる。
その1日で私は何も変わってないのに。
数字がひとつ増えただけなのに。
なんて、そんなことを考えながらお酒を飲んだ。
最初のお酒は、コンビニのカクテルにした。
とてもおいしかった。
『三日月』
教室から最寄り駅までの道中、
ふと空を見上げると月が出ていた。
見てすぐに、月が笑ってるって思った。
素直になれなくて悩んでるのがバレてるらしい。
笑うくらいなら、
私に素直さをプレゼントして欲しいな。
ねぇ、今日も月がきれいだね。
『色とりどり』
たくさんの色を真っ白のパレットにのせた。
混ざって黒みたいな色のところもあれば、
そのままの色が輝いているところもあった。
題名は、「心」にした。
私の心を描いたつもりだから。
色んなものを吸収した私は、
混ぜちゃいけないものが混ざってきたなくなった。
奇跡的に残っている綺麗な色たちは数える程しかない。
私が死ぬその時までに、
私の絵が完成していたらいいと思う。